秋の水辺で赤トンボをさがそう! inおゆみ野
2015年9月29日 /みどりの市民協働
千葉県おゆみ野の支援事業、その続報です!
9月26日(土)、「秋の水辺で赤トンボをさがそう!」をテーマに泉谷公園で観察会を行いました。「おゆみの道緑とせせらぎの会」の会員の皆さん、そしてお子さんを連れた3家族、合計23名にご参加いただきました。
はじめに、赤とんぼについてレクチャーをしてからスタートです。
朝まで降った雨でトンボが見られるか心配でしたが、それまでいなかったトンボたちがどこからともなくやってきて水辺周りの枝でたくさん姿が見られました。
お尻が赤いトンボ、頭の先からお尻まで真っ赤なトンボ、翅の先に褐色の斑があるトンボをゲット!大人たちも必死で網を振りました。アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボ、それぞれの特徴と生活、アキアカネが激減していることについて話を聞いていただきました。頭にトンボをのせてうれしそう!
低木にはトンボの敵、ナガコガネグモが網を張っていました。巣に雨粒がついてとてもきれいでした。草地では、コバネイナゴ、クビキリギス、オンブバッタ、ツユムシなどが見られました。クビキリギスには噛まれないように気を付けてと話していたのですが、会のご婦人が指をカプリとやられ、ちょっと痛そうでした。
雨上がりなので雨好きのカタツムリたちが木の幹にたくさん集まって、まるでカタツムリの木があちこちに。ほとんどがこのあたりによく見られるヒタチマイマイでした。
カツラが甘い香りを漂わせていたり、小川でアメリカザリガニを捕ったり、曇っていたのであまり見られなかったチョウたちもいくつか姿を見せてくれました。
すっかり秋めいた街中の公園で、秋ならではのたくさんの生きものたちを見つけることが出来ました。今日出会った生きものたちは、公園を流れる川や草地の環境があるからこそ生きていけるのですね。たくさんの生きものたちがいつまでもここで見られるように、これらの環境を大事にしていきたいですね!
夏の雑木林で虫をさがそう! inおゆみ野
2015年9月 2日 /みどりの市民協働
NPO birthでは、千葉県おゆみ野で活動されている「おゆみの道 緑とせせらぎの会」を支援しています。今回はその一環で、観察会「夏の雑木林で虫をさがそう!」を開催しました。
日時は8月22日、場所は大百池公園です。ご参加いただいたのは、ここで活動されている「おゆみの道 緑とせせらぎの会」の皆さんと2回目のご参加、虫大好きのあいちゃん一家、おゆみ野に住む叔母さんを訪ねて東京から遊びに来た女性と叔母さんの21名。
まずは、今日のテーマの雑木林を代表する虫・セミについて鳴き声を聞きながら話をしました。
せせらぎの会の皆さんは、抜け殻調査をされているだけあってさすがに良くご存知でした。早速、植物相豊かな林縁での虫探し。ポイントの一つは虫が食べた痕を探すこと。
草の汁を吸っていたアオバハゴロモを発見してケースに入れてみんなで観察。この虫がセミの仲間と知りみんなびっくり。
雑木林の入り口でせせらぎの会の活動で付けた樹名板を見ながら木の説明をしました。
エゴノキの枝に丸い実がぶら下がっていますが、この実にあいた小さな穴はエゴヒゲナガゾウムシが産卵した痕。この実は虫だけではなく鳥のヤマガラも大好物。色々な生き物が集まってきます。
その昔、人もこの実を洗剤として使っていたと言われています。さぁ、みんなで作ってみよう!
次に事前に仕掛けていたバナナトラップを見てみると、ノコギリクワガタやコクワガタがやってきていました。
地面に仕掛けたベイトトラップを調べてみます。残念、3か所すべてダンゴムシしかかかっていませんでしたが、ダンゴムシも落ち葉を食べて分解してくれる大事な雑木林のメンバーです。
園路上には葉っぱの付いたどんぐりがたくさん落ちています。さて誰のしわざかな?
カラス、風など色々な意見が出ましたが、実はハイイロチョッキリという小さな虫がどんぐりに卵を産んで、枝ごと切り落としたのです。小さな虫の大きな技にみんな感心しました。
今日は夏の雑木林で色々な生きものたちを観察することが出来ました。雑木林はたくさんの生きものたちを育み、それぞれの命が繋がって自然を形作っています。また私たちに様々な恩恵を与えてくれるとても大切な場所です。そんなことを感じさせてくれる雑木林での一時でした。