早いもので、サンフランシスコ研修が始まってから今日で1週間が経ちます。
この日訪れたのは、サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島。
かつてアル・カポネやマシンガン・ケリーなどの凶悪犯が投獄されていた刑務所跡地が、そのまま国立公園として一般公開されている小さな島です。
刑務所跡地として有名な人気スポットですが、
あまり知られていない歴史もあります。
それは、元々この島を利用していたインディアンたちが、後から来た人々に追い立てられ、住む場所を失ってしまったということ。
島の船着き場には、インディアンたちが島を取り戻そうと奮起した「アルカトラズ島占領事件(1969)」の名残も見られました。
インディアンが利用し、その後刑務所として利用されていたこの島は、
1973年に国立公園として一般公開されました。
今では環境NPOが公園の保護、管理を請け負っています。
また、島内にはいくつも花壇があり、
たくさんのボランティアたちが花の手入れをしていました。
島の船着き場から刑務所跡地を目指す途中、
金色のバッヂが胸に輝く、ビシッとした身なりの男性を発見!
もしやと思い声をかけてみると、なんとこの公園に勤めているレンジャーでした!!
今回出会うことができたレンジャーは男性と女性それぞれ1人ずつで、
他にも数名のレンジャーがこの島で働いています。
私たちもレンジャーですと自己紹介で話すと、
とても嬉しそうに私たちの質問に対応してくださり、
短い間でしたがとても充実した時間を過ごすことができました。
さて、親切なレンジャーたちに別れをつげて刑務所の建物に入ると、
まずイヤホン付きの音声案内装置が渡されます。
音声案内にしたがい、当時の囚人や看守たちが、
どの様に過ごしていたのかなどの話を聞きながら進んでいきます。
途中、先ほどとは別のレンジャーが、
たくさんの来園者を引き連れてガイドウォークをしている場面に遭遇。
主に公園の自然の中でガイドウォークを行う私たちにとって、
歴史的な建造物の中で行われるガイドウォークはとても新鮮な光景でした。
日々たくさんの人々が訪れ、
人気スポットになっているアルカトラズ島。
レンジャーとの会話や刑務所内での解説から、
その背景には様々な歴史、現在公園を管理する民間団体の努力があることを肌で感じることができました。