サンフランシスコ研修4日目を迎えました。
今日は、サンフランシスコ市内に出かけてきました。
まず初めに訪れたのは、先駆的な取り組みで注目を集めている教会の礼拝です。
この教会は「社会から誰も排除されないよう、全ての人々を受け入れる」というビジョンに基づき、
チャイルドケア、野宿者のための食事提供プログラムなど様々な事業を行っています。
大きなスクリーン、カラフルな礼服、熱気に包まれた教会内。
期待が最高潮に達した時、ゴスペルの生演奏が始まりました。
ここでは、「平等な社会の創出」「女性の社会進出」「人生でチャレンジすることの大切さ」・・・
様々なメッセージが込められたゴスペルが歌われました。
魂のこもった歌声に心を打たれました。
大きなスクリーンでは、曲の歌詞やコンセプトに合わせた写真が流れていきます。
様々な人種や国籍の人が集まるこの場所では、言葉が通じなくても想いを伝える工夫が
随所に散りばめられていました。
ゴスペルは、奴隷制度化におかれた黒人が生活の苦しさから逃れるために
希望や未来への想いを歌ったことから始まったものです。
現在は差別以外にもエイズやトランスジェンダー等の
社会問題解決への想いも表現しています。
「マイノリティでも社会を変える力がある」「自分の信じる道を進みなさい」
ゴスペルを通して、そんな力強いメッセ―ジを感じることができました。
お昼を挟み、午後はミッション地区へ移動しました。
ミッション地区はラテン系コミュニティが形成されている場所で、
すぐれたミュール(壁画)が数多く存在しています。
こちらは、ミッション地区の中でも大きなミューラルの一つで、
とても賑やかでカラフルな絵ですが、その中には多くのメッセージが隠されています。
何気ない生活の中で見過ごしてしまう身近な課題に対して、
関心をむけるきっかけを作り出す役割を担っていました。
そして、ミッション地区では「コミュニティ・デイ」を設けて、
住民が集まってみんなで一緒に作り上げるミューラルもありました!
これは、市民プールに描かれた「水」をテーマにしたミューラルです。
作成にあたって、コミュニティの住民が好きなようにペインティングしました。
こうすることでミューラルに愛着を持ち、
コミュニティをより良くするきっかけとなるとのことです。
こうしたミューラルは、どれもとても明るくて楽しい雰囲気にあふれていました。
これまでの研修の中で、サンフランシスコには様々なコミュニティが存在し、
その地域ごとの特色が音楽、アート、食などで表されていることを学んできました。
特に今日の研修では、様々な社会問題をコミュニティの人々と
皆で楽しく解決していくポジティブな想いを感じました。
次回は、前述した教会で野宿者のための食事提供プログラムにボランティアとして参加します。
様々なバックグラウンドを抱えた一人ひとりの野宿者に対して、
その人らしく生きていくための支援の在り方を学んできたいと思います!