2014年2月7・8・9日の3日間、NPO birthの矢島が実行委員を務める
「市民社会をつくるボランタリーフォーラムTOKYO2014」が開催されました。
今年で10回目を迎えるボランタリーフォーラムは、ボランティア活動や市民活動に
関心のある方々、実際に取り組んでいる方々を対象にしたイベントです。
今年は「生活・くらし」「地域・居場所」「若者の市民力」「ボランタリズム」の
4つのカテゴリーに分かれて複数の分科会が行われ、さまざまな問題を多くの
市民・参加者が共有し、一緒に考えることを目的としています。
矢島は、9日に行われた「公共サービスの担い手が、社会を変えるために」
という分科会で事例発表を行いました。
8日に降った大雪の影響で足元が悪い中、30名の申込みのうち、15名の方に
ご参加いただきました。ご参加いただいた皆様に感謝!
この分科会では、NPOが行政から委託や指定管理などを受ける際、どのような
課題があり、どのように解決すべきかについて考えました。
前半は藤井氏(NPO法人文化学習協同ネットワーク常務理事)と
矢島(NPO birth)による事例発表、後半は参加者によるグループワークです。
藤井氏は、若者支援の一環で、若者サポートセンターなどの委託を受けている
そうですが、「委託はミッション達成のための手段である」という意識を大切に
されているそうです。
birthの矢島からは、都立公園の指定管理事業について事例を紹介しました。
公園管理の事業は、bithのミッションとの合致点が多いためメリットが大きいこと。
ミッションを常に忘れないよう、メンバー間のコミュニケーションを行うことの
大切さなどを紹介しました。
ワークショップでは、「ミッションと委託業務のバランスを取る上で課題に
なっている事とその解決策」について参加者が意見を出し合い、最後に
発表を行いました。
各グループの発表では、
・委託を受ける際には、行政と対等な立場で対応することが大切
・委託業務によってメンバーが増えた際、ミッションから外れないよう密に
コミュニケーションをとることが大切
などの意見がありました。
また、ファシリテーターの枝見氏(財団法人富士福祉事業団理事長)からは、
委託業務中心のNPOの運営体制では、委託がなくなった時に活動を継続
できない事が多いこと。
ミッション実現のためには、委託事業以外の事業を開拓したり、行政に提案して
いくなど組織力を付けてほしい、と最後にまとめがありました。
これにて、2時間の分科会終了です。
分科会で参加された方々は、隣接するカフェで交流を深めたり、
展示を見て各団体の活動について知識を深めたりしていました。
今回の分科会、行政からの委託業務について事例を交えながら具体的に考える
良い機会となりました。
雪の影響は大きかったのですが、会場に来た皆さんはとても熱心に参加されて
いていました。
birthの公園管理事業にも皆さんとても興味を持たれていて、メンバーとして
嬉しく思いました!!