三富新田で落ち葉掃き体験!
2014年1月27日 /研修報告
毎年birthのスタッフ研修でお邪魔している三富新田の落ち葉掃き体験に、
今回は女性スタッフ3名で参加してきました!
「三富新田」は埼玉県入間郡三芳町上富と所沢市中富・下富の総称です。
江戸時代から続く循環型農業の文化が脈々と受け継がれ、
武蔵野の原風景が残る地域です。
この地域の農家は、【屋敷林に囲まれた屋敷、耕作地、平地林】の3つが
縦に連なったつくりが特徴です。
この農家が道の両脇にずらっと並んでいる様子はまさに地域ならでは。
特徴的なつくりにはもちろん理由があります。
屋敷林には竹、ケヤキ、スギなどが植えられ、防風の役割を果たすとともに、
材木や農具に活用されます。
平地林にはクヌギやコナラなどの落葉樹が植えられ、落ち葉を堆肥にして畑にまきます。
下の写真では、手前に耕作地、奥に平地林が見えています。
この平地林で、落ち葉掃きを行いました。
ご指導いただくのは【三富落ち葉野菜研究グループ】の皆様。
グループのメンバーは全員農家で、地域の伝統文化や農業を伝えていきたい
という想いで、17年前から落ち葉掃き体験を企画・実行されています。
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この日は40名ほどのボランティアが参加し、作業スタート!
まずは、熊手で落ち葉を集めてカゴにつめます。
カゴの中で落ち葉を踏み、カゴを逆さにしても落ちないほど詰めこみ、詰めこみ。
落ち葉がいっぱいになったカゴの重量は80kgにもなるため、転がして運びます。
カゴに落ち葉を詰めるのも大変ですが、出すのも一苦労。
固く詰め込まれた落ち葉を取り出すと想像以上の量!埋もれてしまいました・・・
集めた落ち葉は、時おり水を撒いたり撹拌したりしながら、
2年ほどかけて堆肥になるそうです。
下の写真の右側が今日集めた落ち葉、左が1年経ったもの。
この中にはカブトムシの幼虫がたくさん!
この堆肥で特産のサツマイモなど、たくさんの野菜を育てるそうです。
約3時間で作業終了。真冬なのにみんな汗だくになりました!
下の写真、右が今日落ち葉掃きが終了した場所、左が未実施の場所です。
違いは一目瞭然!
今回体験した、農業に必要な堆肥を得るために行う落ち葉掃きの方法は、
全ての作業が効率的に考えつくされていてまさにプロの技だと感じました!
このような作業が継続して行われ続けているからこそ、武蔵野の原風景ともいえる
景観と文化が守られているのだと実感しました。
地元農家の皆さんによって大切に受け継がれている循環型農業について学んだ、
すばらしい1日となりました。
三富落ち葉野菜研究グループの皆さん、ありがとうございました!!