シアトル市には、市とNPO P-Patch Trust の運営する「P-Patchコミュニティガーデン」というプログラムがあり、市民に広く開放されています。今年でなんと40周年だそうです。
40年前、地域の活動家や市議会議員のグループが、街の真ん中にある休耕農地を農地のまま維持しようと決めました。そうして生まれたのが、「P-Patchコミュニティガーデン・プログラム」です。このプログラムは、その第1号となったピカード家の頭文字を取り、「P」-Patchと名付けられました。40年たった今、ガーデンの数は82にもなったそうです。
ワークショップのひとつに、P-Patchについての事例紹介があり、参加してきました。内容は、コミュニティガーデンを作る上で、地域の人たちの様々な意見を合意させていく方法や、それを反映したデザインなどについて。実際にP-Patchコミュニティガーデンをデザインしている方たちが発表しました。
発表を聞いていると、付箋を使った意見出しや、現地の自然状況の確認、それを反映したデザインの提示など、私たちが行っている手法とよく似た方法が見られ、非常に親近感を覚えました。
そして、やはり地域住民の意見を引出し、合意形成をとることに重点がおかれ、それがその後、活動が長く続くポイントだそうです。ディスカッションを繰り返し、反映させることで、ガーデンにますます好きになり、「自分たちのガーデン」という意識が、より高まるとか。
それは、私たちが今までやってきたことと同じことで、私たちのやり方は世界でも通じる!と嬉しくなりました。
明日のガーデンツアーでは、P-Patchの事例を視察する予定です!