研修二日目となるこの日は、朝から霧模様。
サンフランシスコでも珍しい天気のようで、同行してくださるコーディネーターのUMIさんも「今回のメンバーの到来を予期しての天気?」と思ったほど。
今日の内容は、オリエンテーション。
プログラムの概要や、サンフランシスコのNPOやボランティアについて深く学ぶ一日となっています。まずは、滞在先の宿があるBerkeleyから、JPRNのオフィスがあるOaklandまで、BART(地下鉄)で移動。BARTは、電車の中に駅名が表示されないので、乗り過ごしてしまわないよう注意が必要です!
JPRNのオフィスの近くは、中華街の街並みが広がりBerkeleyとは雰囲気が一変。
オフィスのあるビルへ向かう途中、珍しい交差点に遭遇しました。よくよく見ると、他では見られない模様が道路に描かれています。ここは、かつてアジア系移民の人々が交通ルールが分からないことで、事故が多発したことを受け、市民の力でオリジナルの交差点ラインがつくられた場所だそうです。街を歩いているだけでも、市民のニーズが形になった場所やサービスが各所で見受けられます。
オフィスのある建物に到着し、1階のフロアへ入っていくと、様々なアート作品がお出迎え。これは、フィリピンやベトナムなどのアーティストによる宗教的なユーモアが表現されているもので、展示期間も2週間と、短いスパンで更新されています。
エネルギー溢れる作品の数々に、メンバーも圧巻です。
午前中は、自己紹介から始まり、プログラムの概要やボランティア活動を行う団体についてのレクチャー。午後は、「NPO&ボランティア基礎講座」というテーマでワークショップを行いました。
ワークショップでは、「ボランティアとは?」について全員でじっくり考え、意見を共有。普段、コーディネーターとしてボランティアと接しているスタッフも、改めて原点に立ち返る良い機会となりました。
この日、一番印象に残ったのは「困っている人や弱者=ボランティアを受ける対象ではない」ということ。全員が同じ立場で、助け合う仲間。今できることを自ら進んで行うことで、コミュニティや社会、そして自分自身に変化をもたらすことができるのだと、気づくことができました。
明日から、いよいよ本格的に活動がスタートします。
サンフランシスコのボランティア精神を、肌で感じてきたいと思います!
(報告:日下 可菜)