2月8日(金)~10日(日)の3日間、飯田橋セントラルプラザにて
『市民社会をつくる ボランタリーフォーラムTOKYO2013』が行われました!
このフォーラムは、東京ボランティア・市民活動センター主催で、ボランティア活動や市民活動に興味がある人、また既に活動を行っている人を対象に開かれるもので、今年で9回目になります。
今年のテーマは「試される市民力(わたしたちのちから)」。
「つながり」「生活・くらし」「若者の市民力」「ボランタリズム」の4つのカテゴリーに分かれ、37の分科会を開き、誰もが参加できる"市民活動"や""市民社会"について考える場を提供しています。
birthは、最終日の午前中に「生活・くらし」のカテゴリーで、「コミュニティガーデンづくり~仲間と共に楽しむ地域の庭~」をテーマに分科会を行ってきました。
コミュニティガーデンとは、まちに花とみどり、そして人々の笑顔をもたらしてくれる「地域の庭」です。
今回は、みどり豊かなまちづくりの有効な手段として、各地の事例を学びながら、参加者の皆さんと一緒に、コミュニティガーデンの今後の可能性について話し合いました。
司会進行を務めるのは、このフォーラムの実行委員でもある矢島です。
日は、既にコミュニティガーデンの活動に携わっている方から、
「活動について知りたい!」という方まで、計16名が参加。
なんと、遠くは秋田県から足を運んで下さった方も!
まず、都立狭山公園や都立武蔵野中央公園をはじめ、各地のコミュニティガーデンづくりに携わる
矢口の「コミュニティガーデンとは?」という話からスタート。
こちらは、長年birthがNPO法人Green Worksと一緒につくりあげてきたコミュニティガーデン講座でもお話ししている内容です。
また、一つ目の事例として、NPO法人花と緑のまち三鷹創造協会とNPO法人Green Worksと連携し展開している、三鷹市のコミュニティガーデンをご紹介しました。
次に、日野市にある「せせらぎ農園」というコミュニティガーデンで活動を行っている
「まちの生活ごみ活かし隊」代表の佐藤さん(右)とメンバーの加藤さん(左)から、活動の様子を
お話しいただきました。
「せせらぎ農園」では、日野市と協働して週2回、約200世帯から生ごみを回収。
その生ごみを使って堆肥をつくり、無農薬・無化学肥料で花壇や野菜づくりを行っています。
2008年から始まったこの活動は広がりを見せ、最近では近隣の幼稚園や小学校などの子ども達の
学習の場としても利用されているそうです。
更に、コミュニティガーデン発祥の地であるニューヨークの様子について、現地で活動を見て来た礒脇よりご紹介。
ニューヨークに800箇所以上もある、コミュニティガーデンの概要や参加者の様子を説明すると、
会場から「素敵!!」「楽しそう!」と歓声があがります。
事例紹介の後は、3つのグループに分かれワークショップがスタート。
お題は、「○○があったら、コミュニティガーデンが広がる!」。
各グループでは和気あいあいとした雰囲気ながら、次々と意見が模造紙に書き込まれていきます。
最後に、班ごとに発表を行い、全員で意見を共有。
「気軽に参加できる仕組みがあるといいよね!」「楽しげなチラシやHPでの広報も大事」
「取りまとめ役となるコーディネータも必要かな」など沢山の意見が出ました。
その中でも共通のキーワードとして挙がっていたのは、「誰もが気軽に参加できる場づくり」。
子どもから年配の方まで世代を超え、気軽に交流できる場としての「地域の庭」の価値について
みなさん実感されていたようです。
参加者の方同士で情報も交換でき、今後の活動へのヒントも多く得ていただけようです。
分科会を通して、普段から活動に携わるbirthスタッフ自身も、「コミュニティガーデンの可能性は、まだまだ沢山ある!」ということに気づくことができました。ここで得たアイディアを今後の活動に活かし、コミュニティガーデンの輪を更に広げていきたいと思います!
午後からは、「生活、くらし」のカテゴリーのエピローグに参加。
多様性を受け入れる豊かな地域づくりのテーマのもと、各分科会の内容について共有&意見交換を行いました。
このカテゴリーでは、貧困・教育・外国籍・環境などの課題を取り上げた6つの分科会を実施。
各分科会では出演者を招いて話を聞くなど、様々な状況の方が抱える課題を共有し、話し合ってきました。
まずは、6つの分科会の報告から。
全員で輪になって、各分科会の内容やスタッフが感じたことについて共有していきます。
エピローグへの参加者は10名。中には、同じカテゴリー内で複数の分科会に参加された方も!
各分科会が取り上げたテーマは様々。生活困難、医療、児童養護施設など、くらしの中にある課題について話していく中で、共通して出できたキーワードは「地域コミュニティ」。
何か困難な状況に陥った時、それを支える地域コミュニティがあるか。また、その豊かさとはどんなものか。そこで発揮する市民の力についてディスカッションが行われました。
「昔はもっと、近所の人が助けてくれたよね。」「そうそう、必ずおせっかいおばさんがいてね!」などの話が出る中、birthからは『コミュニティガーデンづくり』の分科会についてご報告。
ガーデンから始まるコミュニティづくりの手法は、まさに地域コミュニティの豊かさに繋がるような気がしました。
後半はワールドカフェ形式で、「多様性を受け入れる社会とはどんな社会?」というテーマのもと
ディスカッションを実施。
「多様性ってなんだろう?」という疑問から始まり、みんなが心地よく暮らせる社会に向けての課題を模索する場となりました。明確な答えは出ませんでしたが、様々な立場の方の意見に触れ、価値観を共有した熱いディスカッションとなりました!
3時間とたっぷりに思えたエピローグも、あっという間に終了です。皆さんお疲れ様でした!
分科会の開催や異なる分野の方々との交流を通じて、沢山の気づきや発見があった今回のフォーラム。日本の社会をつくる一員として、birthも自分達にできることを問い直し、今後の活動を展開していきたいと思います!