2/2、2/3と滋賀県草津市で開催された外来魚情報交換会に久保田さんと参加してきました。
この会は「琵琶湖を戻す会」主催で、元々は琵琶湖関連の外来魚の話が中心だったようです。しかし、第8回目になる今では全国から人が集まる会になっています。
市民団体や個人が気軽に参加できて発表できる外来魚関係の場というのは、この会以外にないかもしれません。
2日目の2/3には、琵琶湖博物館の中井先生による人工産卵装置の発表もありました。
(今年から人工産卵床という呼び名を止めて、人工産卵装置という呼称にしたそうです。)
狭山公園の吊り下げ式人工産卵装置にも触れられ、先進的な成功事例として発表されました。
情報交換会全体の発表を聞いていると、オオクチバスの駆除法として最も効果が高いのは池干しのようです。
次いで、湖などの干せない所では電気ショッカーボートの導入という手法が広まりつつあります。
船に積んだ電撃ユニットで電気を流し、気絶した魚を網で取るという方法で、滋賀県では今年度から「雷神」という名前の専用船が操業しています。水産庁でも電気ショッカーボートの貸し出し事業が始まりました。
雷神は1日あたり平均114kgのオオクチバスを捕獲しているそうで、全国の外来魚防除界隈から期待が集まっています。この他にも、釣り大会の開催や、罠などの手法が紹介されていました。
また、話を聞いた中で気になったのは、池干しで外来魚を駆除した溜め池に再放流されてしまった事例です。
小さな溜め池ひとつでも、完全に干すには費用だけでも数十万かかります。
なにより、市民団体主導で苦労して駆除したのに、簡単にまた密放流され、モチベーションを維持できないことが問題のようです。
外来魚を駆除すること自体も大切なのですが、外来魚問題を社会に広く普及することの大切さを感じました。
なお、昨日午後は琵琶湖博物館に伺ってきました。館内をめぐり、色々な資料をいただいてきました。バス天丼もおいしかったです。
以上、取り急ぎご報告いたします。
藤本 竜輔
お疲れさまでした。中井先生も体調不良で参加がギリギリまで危ぶまれましたが何とかまにあった良かったです。
来年もまたよろしく御願いいたします。よかったらご発表も。
篠 慎太郎@琵琶湖を戻す会広報 | 2013年2月11日 01:26
バスの問題は、日本渓流連盟や他の釣り人達にも問題になっています。
流れが有っても生息出来るスモールバスまで密放流され、山女魚が補食され、このままでは湖も渓流もバスだらけになってしまう可能性さえあります。
大体、バスがこれだけ増えたのは、個人の力でなく釣り具メーカー・釣り雑誌発行企業の参与が噂されます。
利益があがれば何をしても良いと言うものではないと思いますが!!
後、テレビでの放映もバス釣りの多いのも如何かと思いますが!!
もっと日本全体で撲滅への機運が高まって、バス釣りは相模湖・津久井湖のみが放流を認められているのであって、それ以外は放流してはならない認識に立ち戻り、身勝手な放流が立法化によって、きつい罰則対象にしなければ収まらないでしょうね!
いーとん | 2013年2月17日 09:26