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落ち葉はき体験に行ってきました!

2013年1月19日 /研修報告

冬の雑木林での活動の一つ「落ち葉はき」。

普段、公園内の雑木林で様々な活動を行っているbirthスタッフですが、

中には「本格的な落ち葉はきを経験したことがない!」という人も。

ということで、埼玉県入間郡にある三富新田へ、落ち葉掃き体験に行ってきました!

 

三富新田は、川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、三芳町の埼玉県西部にまたがる

野菜生産が盛んな畑作地帯。

新田開拓が行われた約300年前から、落ち葉堆肥を使った循環型農業が受け継がれ、

屋敷・畑・雑木林がセットになった細長い区画が多く連なる、

この地域特有の風景が広がっています。

落ち葉①.JPG

                        

今回の落ち葉はきの主催者三富落ち葉野菜研究グループ」は、地元の農家さんが集まり

「農業をもっと元気にしたい!」「三富の伝統を伝えていきたい!」

との想いを持って、この活動を15年続けています。

毎年恒例となっているこの落ち葉はきには、活動の開始当初から参加している方や、

少なくとも56年は参加しているというベテランの方が勢ぞろい。

なんと、初参加はbirthスタッフだけでした。 

落ち葉2.JPG

この日作業を行う雑木林の地主の早川徹さんより、落ち葉かきの方法について教わります。

使う道具は、大きな熊手と「はちほん」と呼ばれる落ち葉を入れる大きなカゴ。

この2つの道具は、職人さんの手で作られてきた伝統的なものですが、

今は作り手が殆どおらず、とても貴重なものになっているそうです。

落ち葉3.JPG

方法やコツが分かったところで、さっそく落ち葉はきスタート!

作業中はほこりが舞うので、マスクは必須。

女性スタッフ4名は、勢いよく熊手をかいていきます。

落ち葉4.JPG

ある程度、落ち葉を集めたら「はちほん」へ投入。

一度に沢山の落ち葉を抱えるのにも、ちょっとしたコツがいります。

始めは、スーパーの袋ほどの量しか抱えられなかったスタッフも、

慣れてくると顔が見えなくなるほど大量に運べるように!

落ち葉5.JPG

更に、「はちほん」に沢山の落ち葉を入れるため、全体重をかけ上から踏み込んで

いきます。

ポイントは、真ん中は踏まず、端っこを中心につま先で押しこむこと。

こうすることで、カゴの2倍以上の落ち葉を入れることができます。

なぜ真ん中を踏まないか、理由は後程明らかに。

落ち葉6.JPG

こちらは、沢山の落ち葉がつまった「はちほん」をトラックまで運び中。

持ち抱えるには重たいカゴも、転がすと女性スタッフでも楽に運べます。

昔の人は、背負って運んでいたというから驚きです。

落ち葉7.JPG

落ち葉は、トラックで堆肥置き場まで移動させます。 

落ち葉8.JPG

堆肥置き場では、カゴから落ち葉を取り出していきますが、この作業が想像以上に大変!

中にはいくら頑張っても、なかなか落ち葉が出てこないものも。

「それはきっと、真ん中をぎゅうぎゅう踏まれたものでしょうね」と農家の方が一言。

先ほどの真ん中を踏まない理由は、ここにありました。

出すときのことを考え、落ち葉を入れなければならないと身をもって実感。

落ち葉9.JPG

待ちに待ったお昼には、堆肥を使って育てられた三富産の野菜がたっぷり入った

「けんちん汁」のふるまいも!

疲れた体にしみわたる、ほっこり温まる味です。

落ち葉10.JPG

午後2時頃、落ち葉はきが終了!

開始前は、全て終えられるか少し心配でしたが、林の中は見事にすっきり!

この日集めた落ち葉は、約一年かけて堆肥にし、畑づくりに活用されます。

春や新緑の季節には、この林がどんな様子になるのか楽しみですね。

落ち葉11.JPG

今回の落ち葉はきを通して、三富の歴史、文化、そこに暮らす人々の知恵などを体感

しました。

この貴重な経験を普段の仕事の中でも活かし、これからも武蔵野の風景を守り育てて

いきたいと思います!

 

 

(報告:日下 可菜)

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