本日は、練馬区にある松山憩いの森にて、「きのみ、みっけ!~森の木の実のふしぎ~ 」を開催しました。この森でのプログラムも、3年目になります。
プログラムの前に、"練馬みどりの機構"の木谷さんから、この森についての説明がありました。
松山憩いの森とは、練馬区に残る屋敷林の一つです。
かつて、練馬には3300町歩(約3300ha)という広大な農地が広がり、3000戸の農家がありました。そして、家のまわりには生活に必要な木々が植えられ(屋敷林)、雑木林とともに人々が守り続け、多くの緑が残されていました。しかし、昭和26年ごろから宅地化が進むとともに農業は衰退、ライフスタイルも変化し、数十年の間に緑は激減しました。
この練馬らしいみどり(屋敷林、雑木林、農地など)を未来の子どもたちのために、地域のコミュニティづくりのために残そうと努めているのが "練馬みどりの機構"。今は、48カ所の「憩いの森」や「街かどの森」と呼ばれる場所が保全・管理されています。
これまで、"練馬みどりの機構"とNPO birth でプログラムを共同で行ってきました。
「少しでも身近にある自然の面白さに気付いてほしい!そして、みんなで森を大事にしてほしい・・・」そんな想いを込めています。
さて、今日のプログラムは生憎の雨の中でのスタート!
どれだけの方が来て下さるか心配していましたが、18名の申込み中、なんと9名の方がご参加して下さいました!そして皆さん、リピーターの方々です!!
今回は、「松山憩いの森に落ちている様々な木の実を拾い、自然の豊かさに気付いてもらおう!」というのがテーマです。この森の中だけでも、なんと20種類ほどの木の実があります。
早速、森の中で木の実探し!山田レンジャーが木の実の探し方を説明します。
みんなで拾った木の実をお披露目!15分で、こんなにたくさん拾いました!
コロコロした実、赤い実、ゴツゴツした実・・・
なんで同じ木の実なのに、こんなに形や大きさが違うのでしょう?
ここで、木の実博士こと・矢口レンジャーの登場です!
「植物は、みんなのように歩くことは出来ないでしょ?だから、少しでも遠くに種を運んでもらうために、いろんな工夫をしてるんだよ」と、葉っぱを羽の代わりにして空を飛ぶケヤキや、美味しい実の中に種を潜ませて鳥に食べてもらって運ばれるイイギリ、コロコロ転がって場所移動するシラカシなどのお話を、子ども達は「なるほど!」と目を丸くしながら夢中で聞いていました。
そして、今日の体験を思い出にと、みんなで「森のお友だちづくり」をしました♪
両手に収まるこの世界には、みんなの想いがたくさん詰まっています。
森のお友だちと一緒に、また森のことも思い出してね。
最後は、みんなで "木の実のポーズ!!"で、パチリ♪
今日は、たくさんの木の実に出会えましたね!普段は、何気なく見ている木の実ですが、こうして木の実の不思議を知ることで、自然の面白い世界にも興味を持って頂けたと思います。
「次は、いつあるの?」と聞いてくれたお友だち。また、松山憩いの森でいろんな探検をしましょうね!そして、これからもたくさん森へ遊びに来てね♪