国際会議では、たくさんの人たちが集まるので、食事タイム=交流タイム! 特にランチタイムは展示会場で行われることが多いので、いろんな情報を得るチャンスです。
今回の会議では、会場であるニューヨーク大学の10階が、ランチ&展示会場でした。
思い思いの場所に座ってランチをいただきつつ、おしゃべりします。
会場はとってもにぎやか!
ランチ会場の脇には展示ブースがあるので、いろいろとまわってみました。
こちらは、先日のボランティアディにご一緒した、SCA(Student Conservation Association)のブース。SCAは18歳以上の青年(上限はなしだそう)をボランティアやインターンとして受け入れて、各地に派遣するNPO。日本からもぜひ来てください!とすすめられました。イギリスのBTCVや日本のNICEに近いかな?安心して自然保護のボランティアに参加できるので、とってもいい仕組みです。
こちらは、「Now in your backyard(いま、あなたの裏庭で)」を掲げ、身近な日常の暮らしから人々の価値観を変えていこうとする環境団体「ioby http://www.ioby.org」。大学を卒業したばかりの若者たちが立ち上げたNPOです。
iobyのブースにあった「Bicycle Wheel of Green Fortunes」は、自転車のイラストの車輪部分がクジになっていて、まわしてみたら「Pick Your Seed」。野菜の種が当たりました。
会議の主催者、シティパーク・アライアンス(City Park Alliance http://www.cityparksalliance.org )のブース。アメリカの都市公園を、環境破壊や経済問題など、さまざまな社会的課題を解決する「緑のエンジン」として位置づけ、たくさんのネットワーク団体と情報交換やシンポジウム開催などを行っている団体です。所在地はワシントンDC。
このブースで「Public Parks(公共公園)」という本が販売されていたので購入したら、著者の方がいらしてびっくり。都市プランナーのガービン(Alexander Garvin)さんです。サインをいただきました。
「People Make Parks(人々が公園をつくる)」とのキャッチコピーは、パートナーシップ・フォー・パークス(Partnership for Parks http://www.itsmypark.org )のブースサイン。6月の調査でも訪問した、ニューヨークの緑の中間支援組織です。
サンフランシスコからは「ゴールデンゲート・インスティチュート」のブースが出展していました。展示のメインテーマは、ゴールデンゲート国立公園保護協会(Golden Gate National Parks Conservancy)と国立公園局(National Park Service)との協働事業である、「Food for the Parks(公園のための食品)」。公園とフードと、どんな関係が?!と思ったら・・・。公園のカフェやレストランで提供する食事について、地元の有機農業者などと組んで、地域の持続可能性をも含めた流通システムを考えていこうという、目からうろこ!のプロジェクトでした。公園が、持続可能な社会を引っ張っていく牽引力になる、と捉えているんですね。
http://www.parksconservancy.org/conservation/sustainability/food-for-the-parks.html
遊具など施設系の団体もいくつか出展していました。プレイ・コア(PLAY CORE http://www.playcore.com )は、「遊びを通してコミュニティをつくろう(Building communities through play)」として、遊具広場のトータルなデザインを提案している団体です。遊びながら、子どもたちが仲良くなったり、いろんな発見ができたり、健康づくりができたりするようなデザインを研究しています。「pathways for play(遊びの小道)」というプロジェクトが面白い!
http://www.playcore.com/PathwaysForPlay.html
お!おしゃれなサイン!と思ったら、ここはサインをつくる会社、アイゾーン( izone http://www.izoneimaging.com )のブース。リサイクルの素材で作るサインが主流です。こんなサインがあるだけで、公園のクオリティがぐんと上がりそうですね。
こちらは野外映画のレンタル会社。夏の夜はあちこちの公園で野外映画会がよく開かれているようです。私も会議3日目の夜、ブルックリンブリッジパークで、この会社の巨大スクリーンによるオルムステッドの生涯の映画を見ました。空気を入れて膨らませていたのにはびっくり!
ニューヨーク市役所のプランNYC(PLANYC http://www.nyc.gov/html/planyc2030/html/home/home.shtml )の長期環境計画書を入手できたのは、大きな収穫でした。2030年までに予測される人口増やインフラ老朽化、気候変動に対応していくために、ブルームバーグ市長が掲げた目標は「 A Greeners, Greater New York(ニューヨークを、よりグリーンに、より素晴らしい都市に!)」。これを実現するための目標と施策が、この一冊にぎゅっと詰まっています!
リスキーな都市から甦ったニューヨークは、これからの20年で、さらに環境先進都市のモデルとして世界をリードしていくのでしょう。
展示ブースを見てまわっていると、あっというまにランチの時間も終了。あ!ランチ食べるのを忘れていました・・。午後のツアーに行く途中でいただくことにしましょう~。
(佐藤留美)