NY到着2日目の今日は、少し郊外にあるBronx地区やHarlemにある3つのコミュニティガーデンに行ってきました!
まず行ったのは、Bronxにある「La Finca del Sur」。
こちらのコミュニティガーデンは、Bronx Green-Up というプログラムの一つで、ニューヨーク植物園がサポートしています。手描きのかわいらしい看板の前で。
まわりは鉄道の線路や、高速道路に囲まれていて、ここだけぽっかり緑があります。
ここでは、土の汚染物質を植物によって減らす実験を行っていて、今日はそのワークショップがある、とのことで行ってきました。情報をくれたのは、以前birthでインターンをしていた村山さんです!彼は今、ニューヨーク植物園の園芸学校で勉強しています。
さっそく簡単なプロジェクトの説明がありました。プロジェクトを進めているのは、コロンビア大学で都市計画の教授をされているKajaさん。
このコミュニティガーデンは、2009年にオープンしたばかり。ニューヨークには空き地が数多くあり、そこをコミュニティづくりに活かしていこう!と、コニュニティガーデンもどんどん増えているようです。
しかし、特にこの南Bronx地区はかつて工業地域だったこともあり、土がかなり汚染されてしまっているとのこと。そこで、植物を使って、その汚染を減らしていくことはできないか、Kajaさん達が実験されています。このプロジェクトが始まったのは昨年から。記録を見ても、すでに減っている成果がわかります。
お話を聞いた後は、少しだけ作業をお手伝い。今植えられているヒマワリやヤナギ、カラシナにお水やりと、小麦の種まきをしました。
そして次のコミュニティガーデンは、Kajaさんたちにおすすめしてもらった「Brook Park」。
ここでは、畑のほかにもニワトリやハチも飼っていました。
お話を聞いたのは、New York City Community Garden Coalitionという団体(http://nyccgc.org/)で、Bronx地区の代表をされているRayさん。私たちが訪れた時、ちょうど若者たちが堆肥場のつくるクラスで教えていました。
この周辺の地域では、低所得者が多いため、教育が十分行き届いていないとのこと。ここは若い人たちに、野菜の作り方を教えたり、自然にふれあうことを通して人とのコミュニケーション力を培うためによい場所だそうです。また、少年院の更生プログラムも受け入れているなど、特に若者向けの様々なプログラムを持っていました。
そして、最後に訪れたのはHarlemにある「Clayton Williams Memorial Garden」で行われたFather's Day Celebrationへ。
ここはHarlemの街中の小さなスペースにあるかわいらしいガーデン。できてからもう20年以上も経っているそう。中には小さなあずまやもあり、今日のイベントを祝う特大ケーキやサラダがふるまわれていました。
14名のメンバーそれぞれが自分の畑を借り、様々な野菜やハーブを育てています。
そのほかキッズスペースがあり、父の日イベントにちなんだネクタイ型の折り紙も作っていました。
ここで出会えたのは、このガーデンの代表をしているEssenceさん。この活動は、Green ThumbとManhattan Land Trustによってサポートされているとのこと。地域の人たちが集まれる場所として、また子供たちも楽しみながら自然に触れ合える場所として、まち中のコンパクトな緑地の大切さが、みなさんの生き生きとした笑顔から伝わってきました。
最後に素敵なガーデンをバックに記念撮影!
今日はタイプの違ったコミュニティガーデンをめぐることができました。それぞれ地域の特性が色濃く出ている、まさにコミュニティの庭なんだなぁと、改めて実感しました。また、このような活動を支えるNPOもいくつかあり、ニューヨーク市など行政とも何らかの形でつながっているようでした。
こんなステキなコミュニティガーデンを、日本でももっと増やしていきたいですね!
(報告:矢島万理