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SF研修8:フードサービスボランティア②    社会変革の精神

2012年3月 4日 /研修報告

先日のプログラムに引き続き、今日もフードサービスのボランティアに参加しました。
(フードサービスのボランティアは写真を撮ることが非常に難しいため、終了後に許可を得て数枚とった写真を掲載しています。)


昨日の団体も、今回の団体も教会での小規模な炊き出しから始まり、その後にnpoとして組織的に大きくなっていった経緯があります。このような組織が、地域ごとに複数あるということにまずは驚きます。言い換えれば、それだけ問題が多いのだともいえます。
そしてこれらの活動は行政によるサービスではなく、いずれも地域にある問題を見つめた市民から始まっているのです。

 

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このような食料支援を受ける人々、ホームレスの方たちの問題の背景にあるものは単純ではありません。何かしらの精神疾患、障害などがあり社会復帰が難しい方たちが多いのです。
しかもその理由の一つがベトナム戦争であり、戦地から戻ってきた兵士達が精神病にかかり、社会復帰が難しい方もいるというお話を聞いたときには、非常に衝撃を受けました。40年前にあった戦争はまだ終わっておらず、今も続いているのです。


食料を支援するだけでは、こうした根っこの問題は解決しません。しかし、一人一人にあった支援をするのは非常に難しい、しかし不可能ではないと、昨日のコーディネーターは話していました。


様々な支援、アプローチの仕方があると思いますが、今日の団体では、スーツなどを貸し出して、社会復帰の活動をするのを支援したり、子供向けの教育に特化したプログラムを行ったりと、幅の広さを感じました。いずれにしても、自分達の団体に出来るべストを尽くしており、組織として大きくなっても、常に試行錯誤をしているという印象を受けました。団体としてのコンセプトがゆるぎないものでえある、ともいえます。

 

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ボランティア活動後、今回のボランティア活動のコーディネートや通訳を行ってくれたJPRNコーディネーターの方と、近くの公園で振り返りを行いました。今回のボランティアではそれぞれの持ち場で食材の準備、配膳など何グループかに分かれて活動をしましたが、それぞれの持ち場で感じた色々なことを共有し合いました。それぞれ、昨日よりもほかのボランティアの方とコミュニケーションが取れるようになってきたとも話していました。

そうしていると、何やら周りが騒がしくなってきました。

 

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なんと、バークレー大学の学生さん達が、学費の値上げ反対と教育サービスの低下について講義を行い始めました。そのため、あえなく場所を移動。

しかし、今回のフードサービスの活動だけでなく、こうして常に日常の中にある問題を問題視する視点があります。そして、自分達は、現状にある日本での問題に慣れてしまっているのではないか?ということを感じます。

この地では、日々、市民たちが自分達の暮らしをより良いものに変えているのです。

 

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