講座終了後、さっそく「京都ペレット町家ヒノコ」に伺いました。
ここは京都市の委託を受けて、株式会社Hibana(ヒバナ)が運営しています。
木質ペレットを使った環境にやさしい暮らしの提案をする場として、2010年5月17日にオープンし、木質ペレットの普及を図る拠点、京都市民の皆さんと京都の森をつなぐ場になっています。
ご覧のように、女性陣のやわらかな感覚が存分に発揮された店(?)構え。
ついつい覗いてみたくなりますね。
ちなみにピンクの豚は、バーベキューができるペレットオーブンです。
中に入ると、1階はショップと事務室。
ショップには木質ペレットやペレットストーブだけでなく、本や森のグッズ、環境教育ゲームなども並んでいます。
隣の事務室ではペレットストーブが燃え、温風をはき出しています。
予想以上のパワーで部屋の中はとても暖か。
2階はサロンになっていて、イベントやセミナーを開催したり、レンタルスペースとしてギャラリーやミーティングなどでも使えます。
壁に並んでいるのは、390種類もの木を卵型に削った作品。色も木目も様々です。
ヒノコさんへくると、ペレットのある暮らしはもちろん、
木に囲まれた心地よさに包まれます。
自分でも、地元のもの、質の良いものを少しでも取り入れていこうと思いました。
さて、今回は前泊したのですが、
お世話になったのは京都市の東、円山公園の奥にある「京都吉水」。
築100年になる数寄屋造りの建物です。
東山の山裾に抱かれるようにたち、庭のカツラの木にはムササビもくるそう。
実は、環境に配慮した宿泊施設に与えられる国際的なエコラベル「グリーンキー」の認証を受けているお宿でもあります。
布団は寝心地の良いオーガニックコットン、朝食には有機栽培の食材が使われていて、一泊するだけで心と身体がほっと元気になる、そんな宿でした。
こちらは食堂の様子。
ストーブでは、裏の山で伐ってきた薪がぱちぱち燃えています。
スタッフの方が朝食の準備をされています。
このスペースではコンサートなども行うそうですよ。
お部屋はとてもシンプル。
気持ちが落ち着く空間です。
今回、京都に来て、いろんな活動を拝見し、たくさんの方にお会いすることができました。その中で、伝統を大切に受け継ぎながら常に新しいことを試してみる、そんなしなやかさが京都にはあるように感じました。
だからこそ、自然とともにあるライフスタイルが形を変えながら引き継がれているのかもしれません。昔からの知恵や技術を学ぶことが、新しいスタイルを作る土台になると改めて実感しました。
参考:「本当に大切にしたい日本の暮らし」中川誼美著(WAVE出版)・・吉水の女将の著書です。