今日2月15日、野山北・六道山公園を巡回していたレンジャーからアカガエルの卵を確認したとの報告がありました。今年初の報告です。
場所は、北狭山谷と呼ばれるエリアの池です。
今年は寒いので、産卵も大幅に遅れることが予想されていました。
ところが、意外なことに今日の確認となりました。
ブログを読み返してみると、
去年2011年は2月18日にアカガエルの産卵を報告しています。気温が上がり、温かい雨が降った夜にアカガエルが一斉に産卵を始めました。
一昨年2010年は、2月10日に報告しています。
ここ3年で考えてみると、狭山丘陵のアカガエルの産卵は立春の中頃~下頃。
72候だと、次候の黄鶯?睆(うぐいす なく)から末候の魚上氷(うお こおりを のぼる)頃に産卵を始めることになります。
今年は寒く、梅の花さえ咲いていないのだから、アカガエルの産卵も遅いだろうと予想するのはどうやら間違えのようです。
明確な根拠はないのですが、梅などの初春に咲く花は、12月の気温が影響し、アカガエルの産卵は、立春頃の気温と天気が影響するような気がします。特にオタマジャクシは水がないと生きられないので、雨量が産卵に大きく影響すると思います。
週末にかけて、また寒くなりそうです。
さすがにこの寒さでは、カエルの卵も凍ってしまいます。
早春のたよりは届きましたが、本格的な春の訪れはまだ先のようです。
確かにそうですね。植物の場合には花芽の形成は積算温度といって冬の間の気温の積算によって影響を受けます。動物の場合は積算温度を体内で記録する仕組みはないので、体内時計とその時期の気温によって産卵などの行動が発現するのではないでしょうか。
平城尚史 | 2012年2月15日 22:31