「二層式」と言われて思い浮かぶものはなんですか?
洗濯機?それともDVD?
いやいや武蔵野の雑木林の話です。
写真をよく見てください。
森が二層式になっています。
上は、コナラ、下はシラカシです。
そうです。ナラ科の樹木が、二層式の森林を形成しています。
なぜ、こんなことになっているのか知っていますか?
もともと武蔵野では、シラカシなどが森林を作っていました。
しかし、人間がシラカシなどの森林を切り開き、代わりにコナラなど、人間の暮らしに有用な樹木を植えました。これがいわゆる武蔵野の雑木林です。
ところが、コナラの雑木林に人の手が入らなくなった現在、森林は徐々に本来の姿に戻ろうとしています。
里山の自然を守る場合、シラカシなどの常緑樹を伐採し、コナラ林を維持しようとします。ところが、本来の自然を守るならば、コナラを伐採し、常緑樹を育成することになります。
さて、今後はどのような森づくりをしていけば良いものなのか?
楽しい悩みは尽きません。