ここ数日、寒気が少し緩んだせいでしょうか。
知らず知らず体の感覚器が春を求めます。
梅は咲いていないか。マンサクはまだかな・・・?
さがしても春の気配は見当たりません。
「今年は例年より寒いからかなぁ~?」
どうやらそうではなく、自分の感覚が例年より2週間位先走っているようです。
写真はやっと見つけた春一番です。
なんの花かわかりますか?
蝋梅です。別名「唐梅」とも呼ばれる中国原産の低木です。
梅という字が当てられていますが、梅の仲間ではありません。
一説によれば、梅の花のような形をしており、花弁がロウ細工のようだからこの名がつけられたと言われています。
色の少ない季節に黄色い花なのでさぞ目立ちそうですが、背景が枯草色なので、意外と人目を惹きません。その代り、香りが人を惹きつけます。
この花の香りは魅力的です。
甘く清楚で、ちょっと危険な香りです。
そうそれは、まるで黄色の長いスカートを好み、龍脳の香りをふりまいていた楊貴妃のような魅力を秘めた香りです。
ぜひ一度、この魅惑的な香りにふれてみて下さい。