ピンクの花びらは仏の御姿。
葉の部分は仏様が座する台。
ゆえに「ホトケノザ」。
「ホトケノザ」は春の七草に数えられます。ところが、春の七草の「ホトケノザ」は、「コオニタビラコ」の事で、「ホトケノザ」ではありません。
ならば、正式名称に戻せばよいのに、それはそれ。いろいろと歴史や云われがあり、そうもいかないようです。
こんな話はいくらでもあります。
「豆を納める」と書いて、「納豆」
「豆を腐らせる」と書いて「豆腐」
話を戻します。
本来の花期は3月~5月です。
ところが実際には、一年中咲いています。
写真は、今日、里山民家前の土手に咲いていたホトケノザです。
南向きの土手の暖かい場所で、一生懸命咲いています。
こんな時期に花を咲かせても花粉を運んでくれる虫も僅かです。
でも長く観察していると、小さなハチが飛んできて花粉を運んでいます。
花もすごいが、ハチもすごい。
この寒さの中でよくぞ生き抜いています。
小さな花ですが可憐な花です。
ショッキングピンクを基調に花弁には白いアクセントが入ります。
普段はまったく気を引かない花なのに、こんな時期だからでしょうか。
やけに気持ちを引きつけられます。