今年は本当に大変な年でした。
東北大震災、福島第一原発の事故。
日本史に残る大きな災害が私たちの暮らしを脅かしました。
◇1月
穏やかな年明けでした。
みなで新年を祝い、4月から始まる新規事業の成功を願いました。
写真は里山民家前に立つレンジャー部長「蜂須賀」さんです。着物はご当地村山産の「村山大島紬」です。茶系のアンサンブルに茶献上の帯を締め、貫録たっぷりです。
◇2月
雪が多い冬でした。何度か積もることもあり、民家の横には雪だるまが作られていました。気温が低いこともあって、この雪だるまは長い間、融けずにいました。
◇3月
突然、経験したことがない揺れが東京を襲いました。1度、2度、3度。バラバラと民家の屋根瓦が落ち、電信柱も大きく揺れていました。ただ事ではないことを直感しました。直ぐに狭山、野山、民家に電話を入れ、被害のないことを確認しました。
この後の東北地方の惨事はいまさら言うまでもありません。ほとんど被害のなかった東京でさえ、電車は止まり、車が渋滞し、電話は通じなくなりました。さらにガソリンが買えなくなり、スーパーの棚から電池や食料品も消えました。計画停電が実施され、幹線道路の信号機さえも消えてしまいました。
写真は3月12日の里山民家の裏田んぼです。何事もなかったように、普段通りの風景が広がっています。
◇4月
4月9日、やっとガソリンスタンドが通常営業になりました。1リッター148円でした。「満タンにできた~!」嬉しくて仕方ありませんでした。ガソリンがない時は、自転車を使ったり、燃費の良い車だけを使いました。先が見えない不安な新年度の幕開けでした。
◇5月
新天地である武蔵野の公園緑道の管理がゆったりと動き始めました。イベントなどの自粛ムードは、ある意味、ありがたく感じました。写真は東村山中央公園で起きた人命救助に対して表彰されているシーンです。心肺停止になった方を公園スタッフがAEDで蘇生させました。東北大震災の悲しいニュースの中で、勇気づけられた出来事でした。
◇6月
重い空気が漂う中、例年通りに田植えが始まりました。普段通りがこんなにありがたく感じたのは生まれて初めてです。田んぼに普通に人が集える幸せを噛みしめながら早苗を土に植えこみました。
(つづく)