9月21日に日本列島を横断した台風15号は、大きな被害をもたらしました。
以前にも東京都武蔵野地域における被害状況をお伝えしましたが、その傷跡は深く、いまだに後片付けが行われています。後片付けを難しくしている理由は、被害樹木が巨木であること。高木であること。民家や道路に隣接していること。熟練した造園技術者による慎重な作業が続いています。
改めて被害樹木の写真を紹介します。
これは野川公園のユリノキです。2本並んで倒れています。この他にも何本ものユリノキが倒れていました。南風にあおられたのでしょうか。北側に向かって倒れています。樹高26mの巨木です。
この木も野川公園のユリノキです。30m級の高木ですが、根の深さは70㎝程度です。ここでも2本ユリノキが倒れていました。
この木はソメイヨシノです。樹齢70~80年の巨木です。民家側に倒れていたら、ひどい被害を出していたと思います。この木も北側に倒れていました。(野川公園)
この杉は幹の真ん中からボッキリと折れていました。この木も北側に向けて折れています。(野川公園)
園路際に集められたアオギリの折れ枝です。すごい数のアオギリが倒れ、また、折れました。(野川公園)
これは狭山公園の松です。太く大きな松ですが、幹がぼっきり折れています。園路をふさいでいます。
あぶない、あぶない。
これはトチノキです。根が持ち上がり、倒れる寸前で他の木にひっかかりました。(狭山公園)
こちらはヤマザクラです。倒れてフェンスを壊してしまいました。すごい破壊力です。(狭山公園)
30mを超えるヒマラヤスギです。橋の欄干を壊し、他の木にかかって半倒木になっています。たいへん危険です。
これは東村山中央公園のイヌシデです。一抱え余りの太さの巨木ですが、幹折れしています。強い風に耐えられなかったのだと思います。
これは府中の森公園のケヤキです。決して細い木ではないのですが、他の巨木に比べると細く見えてしまいます。
府中公園は比較的被害が少なかった公園です。
これは野山北・六道山公園のコナラです。樹高約25mの立派なコナラです。倒れてもまだ生きています。
このように台風15号は、武蔵野地域の樹木に多くの被害を出しました。
巨木が倒れ、太い幹がねじ折れています。
死者が出なかったのが不思議なくらいです。
安全な公園、安全な緑地を提案していきたいと思います。