この日は朝からYarra Bend Parkを訪ねました。
迎えにきてくれたレンジャーのDaveさん。まず、公園全体の航空写真を見せてもらいました。メルボルンの中心地から車で北東に20分ほど。
Yarra川流域に沿ったブッシュとゴルフコースやBBQなどができる芝生エリアの拡がる公園です。
こちらは公園にある大きめの看板。マップや季節の花の情報などが載っています。
木の枠で囲われた大きな看板で、中の更新ができるタイプ。色使いもステキです。
そしてこの公園、"Dog Friendly Park"ということも打ち出しています。
基本的にはリードをつけてもらいますが、"Off-lead zone"(オフリードゾーン)も設けています。
ちょうど犬を散歩させている来園者と会い、Daveさんがお話中。
Off-lead zoneに隣接する道路に犬が出ないように、新しく柵をつけたことに、ありがとう!ということだったそうです。
そしてViewing Platformという見晴らし台のような場所へ。Merri Creekという小川が見えます。
対岸には大きな木の下に、たくさんの四角い緑の箱のようなものがこれは植樹した後、野生動物の食害などを防ぐためのガード。また、写真真ん中にある薄緑色の木は外来種だそう。形がいいので公園ではよく用いられるそうですが、やはり在来種を増やしていきたいとのことでした。
そして公園内のオフィスへ。この建物、以前は刑務所として使われていたそう!前日行ったAlbert Parkも軍事施設をオフィスにしていたり、公園内にある歴史的な建物を上手く取り入れています。
さっそく中も見学。今はぶち抜きになっていますが、刑務所時代は柱ごとに牢獄があったようです。
これはEchidna(ハリモグラ)の剥製。インタープリテーションでも使うとのこと。
オフィスを後にし、こちらはWestfield Grassland Restorationエリア。
草地の回復のため、柵で囲って保護しています。看板もステキです。
少し丘を登っていくと、メルボルンの市街地が見えるポイントに。
自転車で登ってきて少し休憩するのにピッタリ!
次に向かった場所では、まず何かの鳴き声で周りが少し騒がしい・・・
何かな?と思って上を見上げると、木に何か黒い物体がいっぱい!
もう少し寄ってみると・・・
なんと大きなコウモリ!!かなりの衝撃で、私たちも大興奮!!
Flying-foxesという名前のこのコウモリ、首まわりに明るいオレンジ色のファーがあり、翼を広げると1メートル程にもなる大きさ。
この看板もコウモリ型にくりぬきがあったり、とってもかわいい!
Yarra川沿いのこのエリア、コウモリ達が住んでいる数少ない場所だそう。
この日もこの周辺の木々のいたる所にコウモリたちがぶら下がっていました。
コウモリ達に後ろ髪をひかれながら、次はYarra川にかかるつり橋へ。
デッキの色が違うのは、その部分だけいたずらで焼かれてしまったから。この時は知り合いの大工さんにお願いしたそうですが、レンジャーも簡単な大工仕事や清掃、メンテナンスなどなど、巡回やインタープリテーションの他にもいろいろやるそうです。
そしてブッシュトレイルへ。この地域の典型的な森林の様子を見ることができます。
ところどころに設置してあるミニ看板。この場所の動植物や歴史についての説明がのっています。
鳥の声が絶えず聞こえ、色とりどりの鳥たちを見ることができました。
そしてお昼。歴史あるボートハウスにあるレストランでランチを取ることに。
2階の眺めのいい席を用意してもらい、みんなでランチ!
ずっと案内をしてくれたDaveさんはレンジャーになって10年ほど。公園のことを知っていることはもちろん、自分の役割をしっかり認識し、仕事を楽しんでいる様子が伝わってきました。
また国際的なレンジャー組織にも入っていて、他の国のレンジャーたちとも交流しているとのこと。
前日に行ったAlbert Parkと同様に、かっこよく仕事をしているレンジャーに会えてとても勉強になりました。
日本ではまだまだレンジャーの知名度は高くありませんが、birthからどんどん発信していきたいと思います!
(矢島万理