21日に直撃した台風による被害は、まだ発生し続けています。
今日も境・狭山緑道では、新たな被害木が2本見つかりました。
一本は幹が縦に割れています。もう一本は、枝が折れています。
昨日見回った時には、確認していないので、昨夜から今朝にかけて折れたものと思われます。
恐らく、台風の際に枝が幹が傷つき、今日になって自重に耐えられなくなって折れたのだと思います。まだまだこんな木があると思います。樹木の下を通るときには十分気を付けて下さい。
今日は、東村山市にある二つの都立公園の被害を見に行ってきました。
まず、狭山公園です。公園内各所で木が倒れ、また、幹や枝が折れています。
インフォメーションセンター裏で倒れたスズカケノキは、地上2メートル付近でボッキリと折れていました。この木は過去に火災の被害を受けており、焼けた部分から折れていました。樹高は約25メートルほどです。幸いな事に駐車場に倒れ込んだため大きな被害は出ませんでした。
遊具広場付近でも大きなヒマラヤスギが2本倒れました。長さを図ってみると30メートルありました。その割に根は浅く、深さは1.5メートル~2メートルしかありません。強い風に耐えきれず、あっさり倒れてしまいました。
もし、下に誰かいたら...。身の毛がよだちます。
改めて「強風時には、樹林帯には入れない」そう感じました。
次に東村山中央公園の樹林帯を見に行ってきました。
ここはコナラ、クヌギ、シデ、ケヤキなどからなる武蔵野らしい樹林帯です。
ここでは、幹折れ、折れ枝が目立ちます。
台風の当日、私はこの公園で樹林を監視していました。強い風に木全体がしなり、枝がねじられ、ある樹木は幹から折れ、また、ある樹木は枝が折れました。凄い状況でした。幸いな事にここでもけが人は出ませんでした。
平常時、公園の樹林帯は、私たちの暮らしに潤いを与えてくれます。しかし、ひとたび状況が変化すれば、高木化した樹林は、凶器にも変わります。実際に今回の台風による折れ枝や倒木が、家や車を破壊し、また、けが人が出たという話も伝え聞きました。
都市の中の樹林帯と私たちの暮らし。
安全の視点から今一度検証し、共存の道を探る時期が来ているのだと思います