今回の会議は、1日目がウェルカムパーティ、2・3日目が基調講演と分科会、4日目がテクニカルツアーと受賞パーティという構成です。4つの基調講演、30の分科会があり、100人近い講師・パネリストがプレゼンテーションを行います。なかなかのボリュームです!
たとえば・・こちらは、オーストラリア第二の都市、メルボルン市のまちづくりについての事例発表です。オーストラリアの都市では、人口が急増しているとのこと。自然とバランスをとりながらの再開発プロジェクトについてのお話。
同じく、人口が急増しているパース市(この会議が行われている市)の事例。市の中心を流れるスカイ川沿いの開発について、トラストを設立し、行政と民間会社などのコラボレーションによるまちづくりの事例。私は最終日のテクニカルツアーで見学に行く予定です。
スカイ川のプロジェクトでは、こんなスコアシートを使い、川沿いにあるスポットの自然や社会環境について調べ、まちづくりの方向性を決めていくとのこと。
一方、ニュージーランドの事例では、公園の種類(カテゴリー)をどう定めていくかについての実践が報告されました。
どの事例を聴いても、基調にあるのは、サスティナビリティ(持続可能性)とアーバンエコロジー(都市の自然)。そしてコミュニティ(地域社会)の参画です。国が違っても、事例の内容が違っても、この3つの方向性は同じ!この会議では、進むべき方向性をお互いに確認しあう。そんな意味があるように思います。
ユニークだったのは、ミッドナイトバスケットボールというNPOの事例。夜からはじまるバスケットボールが、地域社会にたくさんの貢献をしているというのです。
http://www.midnightbasketball.org.au/Pages/Home.aspx
またspaceshaperという、市民参加型で公園づくりを考える手法については、ワークショップ形式で説明&体験が行われました。
カラフルなカードを使って、ゲーム感覚ですすめます。
公園の景色がカードになっていて、ゾーニングを考えたり、公園の利用者がカードになっていて、彼らが公園のどこを使うのかを考えたり・・。
複数の人と一緒に行うことで、考えの違いや自分の思い込みに気づくことができます。そして、次第に大きな視野で公園づくりを捉えることができるようになります。
と、そんなふうに、たくさんの新しいパークマネジメントの手法や考えが交換され、共有されました。参加者は、さまざまな取り組みを知ることで、新たなインスピレーションが湧き、それを持ち帰ってまた仕事に活かしていくのでしょう。私自身も、たくさんのアイデアをもらうことができました。
次の機会には、私たちからも発信したい!と思います。
(佐藤留美)