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ガイドウォーク in Stanley Park

2011年5月12日 /Canadaだより

休みの半日を使って、以前紹介したスタンレーパークに行きました。

"Citizen Science and Beyond!"というガイドウォークに参加するためです。
企画したのは、スタンレーパークで活動するStanley Park Ecology Society(SPES)という団体です。

1時半から開始ということで集合場所のNature Houseに行きました。

ここは、SPESボランティアの活動拠点兼展示施設でもあります。


 

1Nature House.jpg 


今日のガイドウォークは、大人のアマチュアナチュラリスト向けのものでした。

参加費は非会員で$10、会員だと$5でした。
参加者は7名、プラス2人のボランティアも一緒にまわりました。
ガイドの女性は地元で活動しているナチュラリストです。

参加者も地元バンクーバーの方々で、みなさんスタンレーパークを愛しています。
Lost Lagoonという公園内の大きな池の周りを、2時間かけてゆっくりまわりました。

 

2 guide.jpg

印象に残ったお話が3つありました。


●まず一つ目、First Nations(カナダの先住民)と植物の関わりについてです。
よく見かけるRedcedar(アカスギ)は、建築材やトーテムポールの材料として、また樹皮も剥いで利用していたとのこと。
自然からの恵みを無駄なく使うところは、かつての里山での暮らしに通じるものがありますね。

 

3 redcedar.jpg

 

●そして二つ目、野鳥の餌付問題。Lagoonにはたくさんの野鳥がいます。その野鳥たちへ、パン屑などをあげてしまう来園者が多いこと。注意看板もありますが、なかなか難しいそうです。
一番困るのは、野鳥がパン屑と間違えて紙クズを飲み込んでしまうこと。近くまで野鳥が来てくれるのはうれしいのでしょうが、彼らにとって本当にいいことは何なのか、みんなで考え広めていくことの必要性を再認識しました。

 

4feeding.jpg

 

●最後はNature Houseに戻り、簡単なまとめをして解散。
ハイアマチュア向けのガイドウォークということで、落ち着いた雰囲気でゆっくりまわることができました。
単に植物や動物の名前だけ伝えるのではなく、この地域らしさ、First Nationsの文化の話や、現在公園で起こっている問題点も織り交ぜた話しは、とても興味深いものでした。

 

その後、一緒にガイドに参加したボランティアの方2人と、SPESのボランティアコーディネーターと少し話をすることができました。
私も日本の自然公園でボランティアコーディネーターとして働いていること。

そして、「東京里山物語」を渡し、日本の里山の紹介もしました。
みなさんとても興味を持ってくれました。

国、文化、言葉は違っても共感し合える。

とてもうれしかったです。

 

5volunteer&coordinator.jpg
スタンレーパークで私もボランティアがしたい!と話すと、SPESが行っているIvy Bustersという活動を教えてくれました。これは外来種引き抜き活動と似ていて、郷土種ではなく、すごい勢いではびこってしまうEnglish Ivyを取り除こう、という活動。
Ivy Bustersのコーディネーターに早速つないでもらえたので、今度参加してみようと思います!

birth-bstaff |  comments(3) |  trackbacks(0)

コメント

東京の里山でもカナダの公園でも、ガイドウォークで伝える話題は同じなのですね。
特に、野鳥の餌やりに関して最終的にどのような「みちびき」、つまり行動喚起に繋がるようなメッセージに持っていったが気になるところです。

Ryo | 2011年5月12日 19:31

訪加の目的が叶いそうで良かったですネ!
それにしてもレポートを見る限りハードスケジュールのように思いますが体調大丈夫ですか? 先は長い もう少しスローでも良いのでは???

外来種駆除 世界どこでも同じですネ 日本ではブタクサ アレチウリ セイタカアワダチソウets にっくき外来種 されど日本固有のクズ..(北アメリカ)イタドリ..ヨーロッパ)ワカメ..(オーストラリア)世界各地で迷惑をかけて厄介者に

お互いさまですか 植物が悪いわけではないのにちょっぴりたわいそう

7月のバンフーは大いに楽しんできてください

young forest | 2011年5月13日 05:11

Ryoさま、youg forestさま

体調についてもお気づかい頂き、ありがとうございます!おかげさまで元気に過ごしています。無理せず、暮らしの中にボランティアを取り込み、楽しむ方法を見つけたいと思います。

国が違っても抱えている問題は同じ。どのように捉え、どのようにアプローチしていくかは、その場所らしさが出るところだと思います。
今回ふれた野鳥の餌付問題は、まず現状を知ってもらいたいということが大きかったと思います。現状、問題点を共有し、これから一緒に考えていきましょう、というメッセージが印象に残りました。

明日はIvy Bustersの活動に参加してきます!

Yajima | 2011年5月14日 12:55

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