三富新田の落ち葉かきに参加してきました! 三富新田は埼玉県の所沢から三芳町にかけて広がる農林地帯です。 今から約300年前、川越藩主の柳沢吉保によって開拓が勧められました。 一区画が、屋敷林・畑・平地林からなる長方形をしており、 現在も雑木林の落ち葉を堆肥にし、畑で利用しています。
続々と集まる人々の手前に見える大籠は「八本」と呼ばれています。
竹を8本編んで作られているからついた名前だそうです。人が二人くらいは楽々入れそうな大籠です。
この大籠にかき集めた落ち葉を詰めていくのが、今日のお仕事です。
そして...、この落ち葉かきにもワザがあるんです!
地元・三富の農家の方や、もう10年以上ここに通っているというベテランの方に、そのワザ、伝授してもらいました!
一列に並んで、一方向から落ち葉を集めるのも、その一つ。
「ヘビのような畝を作れ!」と言われ、汗をかきながらガシガシ集めます。
この落ち葉を、両側からサンドイッチのように挟みこむと...、
一度にこんなにたくさんの落ち葉が持てるんです!
(ちなみに、不馴れな私がやると、頑張ってもこの半分です。)
これを籠に縦に入れ、縁を固めるように踏み込んで詰めていくと...、
なんと!横にしても逆さにしてもこぼれない、落ち葉がみっちりと詰まった籠が出来上がります。
ここまで詰めると、籠1つの重さは70~80kgにもなるそうです。
でも、横に倒して転がして行けば、女性一人でも十分に運べます。
その詰め込むワザにも、これだけ詰めて壊れない籠を作るワザにも、感動してしまいました。
作業が終わった雑木林は、このとおり。
とてもスッキリしました。
この作業を家族のみでやっていた頃は、1週間近くの時間がかかっていたそうです。
今回は、25名程で半日強の作業。昔から見れば、あっという間です。
そして、「天候不順だったとき、化学肥料の畑よりもこの堆肥を使った畑の方が、収穫量が落ちなかった」と誇らしげに語っていた、この森の持ち主の方の笑顔が素敵でした。
改めて、人や自然の力のすごさを感じた一日となりました。