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民家干柿

2011年1月23日 /里山民家だより

昨年末、里山民家の軒下に吊るされていた干柿。
やっと食べられるようになりました。

 

110123-1.jpg


干柿づくりというのは、たいへん手間がかかる作業です。 

収穫した柿の実の皮を一つ一つ剥き、紐で結び、干す。
十分干したら取り込み、紐からはずし、寝かし、揉み込み、また寝かし、白い粉を吹かせる。 

 年末年始通しで手間暇をかけてやっと出来上がりました。


出来あがった干柿は、生の柿よりも糖度が高く、和菓子のような食味になります。

一説によればその糖度は、生柿の1.5倍だそうです。


因みにこの干柿は長野県の下伊那で作られている「市田柿」です。

スーパーで売っている市田柿は、白く粉が吹いていますが、里山民家の干柿は白い粉が吹きません。

これは、気温の加減で、里山民家の気温では温度が高すぎ、白い粉が吹かないそうです。

 

110123-2.jpg 

生では渋くて食べられない柿も、手間暇をかければ美味くなる。

ただし、吊るしておけば良いというものではない。

親身に愛情込めて見守り、転がし、時に冷たい風にさらしてやる。


何はともあれ、年末年始を里山民家の軒下で過ごした干柿。
ボランティア作業の際のお茶うけに出されています。


寒い冬の午後、熱いお茶と甘い干柿。
これがね。
本当に美味いんです。

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