今年は夏ミカンの当たり年なのでしょうか。街中をブラブラしていると、民家の庭先で大きな夏ミカンがたわわになっているのを良く目にします。パッと明るいオレンジ色で、景気が良いって言うのか、気持ちを上向きにしてくれます。
ところで、なんで「夏・みかん」なの??
今は冬なのに?
「おかしい!」
答えは、夏に出回るから「夏・みかん」なのだそうです。
「でも、今は冬だし、やっぱり冬みかん?じゃないの~」
な~んか、理解はできるのですが腑に落ちない説明です。
まっ、そう名前がついちゃっているんだから仕方ないか。
ところでこの夏ミカン。
デカイばかりで、すっぱくて、食べられたもんじゃありません。
昔は、皮を剥いて、お砂糖をたっぷりかけて食べたもんです。
暑い夏の日に、夏ミカンをジューサーにうす皮ごと放り込み、砂糖を一杯入れて掻きまわす。甘くて酸っぱくて、ほろ苦い夏ミカンのジュースの出来上がり。
懐かしい昭和の味です。
ところが、いつの頃から夏ミカンが八百屋の店先から消え始めました。
それに代わって登場したのが、甘くてお肌ツヤツヤの新人「甘夏」くんです。
哀れ、「夏ミカン」は「甘夏」に市場から追い出されてしまい、観賞用の庭木としての道を歩み出したわけです。
ところがどっこい、捨てる神あれば拾う神ありで、神奈川県の葉山では夏ミカン復活PJが動いています。
頑張ってほしいもんです!
話はちょいとズレますが、落語の演目に「千両蜜柑」というのがあります。この話は、夏場にミカンを食べたいと言いだしてしまった大店のぼっちゃんの話です。
冬なのに夏ミカン
夏場に冬ミカンが食べたい大店のぼっちゃん。
この話題につなげると、話が大混乱するので、またの機会に紹介します。