明治20年(1887年)、横浜で近代水道が給水を開始しました。
それまでの日本の台所には水道がなく、瓶に汲み置きした水を使っていました。
自宅や近所に井戸がある家の場合には、井戸で水をくみ上げて使っており、水の出ない地域では、水屋に水を配達してもらっていました。
写真、中央の瓶の中に水が溜めてあり、煮炊きに使っていました。
水道から水が出ない生活。
想像できますか?
とっても大変だったと思います。
朝の洗顔。朝シャン。朝ごはん。昼ごはん。夕ご飯。トイレ。風呂。etc。考えてみると、全部、水道の世話になっているわけで、水道が無くなったら大変な事になってしまいます。
蛇口をひねると水が出る。さらに、お湯も出る。
「ヒネルトジャーな暮らし」
江戸時代の人々から見れば、夢のような暮らしだと思います。
ところで「ヒネルトジャー」って言葉、知っていましたか?
ものすごい死語でした。