里山民家の板の間に正座し、なにやら作業をしている職員3名。
その姿は、とってもレトロ。
「何しているんですか?」
「民家だよりの発送作業です。」
「民家だより」というのは、野山北・六道山公園ボランティアさんに配られるニュースレターです。二月に一度のペースで作られます。
記事はボランティアさんが書き、挿絵やスケジュールは職員が作ります。
現場で印刷し、折り、封筒に詰め、発送しています。
何をしているかは別にして、昔は、家人が勝手口付近で何か作業をしている姿をよく目にしました。自分の家でも、友達の家でも、いわゆる家事以外の何かをしていたような気がします。
例えば、知人に贈り物をするためには、段ボール箱に、荷物を詰め、目張りし、紐で結び、宛て名書きを書いて、宅配業者まで持って行かなければなりません。
暮らしに何かと手間がかかりました。
最近では、こうした暮らしの手間がどんどん省けるようになり、とても便利になりました。
しかし、便利と引き換えに、大切な何かも省いてしまったような気がします。
それは、作業中のおしゃべりだったり、みんなで過ごすお茶の時間だったり...。
手間をかけ、人から人へ気持ちが伝わる民家だより。
里山を育む大切なかわら版です。