脱穀が終われば、次は収穫祭。
収穫祭と言えば餅つき。
そこで、今日は、収穫祭で使う臼を借りに八王子に行ってきました。
八王子に行くと必ず立ち寄るのが「卯月」という蕎麦屋。
この蕎麦屋が凄い。なにが凄いかと言えば、喉越しで味わえる蕎麦を出してくれること。
バブルの頃、世のグルメブームに乗って、私も相当食べ歩きました。イタリアン、フレンチ、中華、和食、エスニック、etc
中でもこだわったのが蕎麦。神田、高円寺etc。美味いと言われる蕎麦屋には軒並み足を運びました。
そんな中で一番気に入った店が八王子の「卯月」。
味は一級、値段は庶民的。店主のさりげない気配りが小粋です。
蕎麦つゆは濃い目の甘辛で江戸仕立て。蕎麦は、白くて、細くて、短くて、堅め。
ゆでたての蕎麦に濃い目のつゆをちょんづけして、一気に吸いこむ。
蕎麦はツルリと喉をくすぐって腹に納まる。
江戸っ子は、そばにつゆをあまりつけないで、喉越しを楽しむ。が、本音はそばをつゆにどっぷりつけて食べてみたい、という話は真っ赤なウソ。卯月の蕎麦を食べると、江戸っ子がつゆを余りつけずに素早く喉に滑り込ませた理由がわかります。
因みに数年前に、佃、赤坂、虎ノ門生まれの生粋の江戸っ子たちをこの店に招待してみました。みな大絶賛でした。
是非、一度、本当の江戸蕎麦をご賞味下さい。
アナゴとメゴチの天ぷら、サバの味噌煮も絶品です。