写真の蝶は、なんという名の蝶でしょう?
分かる人は、相当なナチュラリストか、関西以南出身の方だと思います。
答えは、ナガサキアゲハ。
江戸時代には、九州以南にしか生息していなかったそうですが、近年の温暖化に伴い、生息域を北に拡大しているそうです。
東京でもここ数年確認されはじめ、最近では普通に見られる蝶になりつつあります。
写真は、今日、狭山丘陵で撮影した個体です。湿地帯に生えているタカアザミで吸蜜していました。
秋になり、吸蜜する花もだんだん減ってきています。
わざわざ餌の少ない所まで来ずに、南の方で暮らしていれば良いものを、生息域の拡大は、生物の本能なのでしょうか。
それにしても東京の里山でナガサキアゲハは、かなりの違和感を覚えます。
この蝶の来訪が私たちの暮らしにとって悪い予兆にならないことを願うばかりです。