私たちのフィールドの一つに、都立狭山公園があります。
都立狭山公園はコンパクトながら様々な環境がある公園で、南側にはエリアの異なる複数の森があります。
この森うちの一つ「野鳥の森」にて、野鳥にもっと利用されやすい、人が野鳥を観察しやすい森にするための植生管理を計画しています。
そのため、レンジャーは毎月ラインセンサスなどの調査を行い基礎的なデータを集めています。
【アオゲラ】
今後、更に具体的な計画を立てていく上で、植生と野鳥の関連性について、専門家のアドバイスが必要と感じました。
そのため、今日は日大生物資源科学部の造園・緑地学研究室を訪れ、葉山嘉一先生にお話を伺うことにしました。
先生にこれまでの経緯や現状を一通りご説明したところ、一度公園に足を運んでいただくことを快諾してくださいました。
野鳥の森がより良い森になるための、次の一歩がぐっと前に出た瞬間でした。
【現在の野鳥の森 】
先月、野鳥と植生についての資料を集めている中で、15年以上前に書かれたある植生と野鳥に関する論文を見つけました。
この論文を書かれていたのは葉山先生。しかも、狭山公園の隣にある東大和公園をフィールドにされていました。
また、葉山先生は私にとって母校の先生であり、学生の頃、先生の講義を受けていました。
過去にこの様な接点がありつつも、その時にはつながらず、それが10年、15年前経ってから再びつながる。
野鳥の森の植生管理を通して、再び先生とつながったことに、不思議なご縁を感じました。
「緑をつなぐ、人をつなぐ」
NPOの仕事、自然環境に関わる仕事にだけではなく、実は全てにおいて言える事なのかもしれませんが、何かを始める時の人の力、繋がりの大切さを改めて感じた一日でした。
レンジャー部 大畑