暑さ寒さも彼岸まで、と言います。
今日は彼岸の入り。
確かに...。あの暑さは和らぎましたが、決して秋らしい気候ではありません。部屋の寒暖計の針は、相変わらず30度を超えていました。明日、明後日は、さらに気温が上がるようで、もう暫く辛抱がいるようです。
とは言っても、夜はだいぶ過ごしやすくなりました。いつの間にか、食欲も戻ってきており、温かいモノも食べる気になってきました。
この時期、やたらと食べたくなるのが「おでん」。
塩気があって、ほど良く温かくて、体を温めてくれる。
ラーメンだと体が熱くなり過ぎてしまう。しかし、おでんだと、ちょうど良い感じで体を温めてくれる。この塩梅がこの時期、おでんが売れる理由なのでしょう。
そう言えば、子供の頃、プールに行くと必ず帰りにおでんを食べていました。
ローカルな話になりますが、武蔵野市にあった北裏プールの水はいつも冷たくて、1時間も泳ぐと体が冷え切ってしまいました。体も冷え切り、疲れ、小腹が空かせてプールを出ると、正面には屋台のおでん屋さん。当然、体を温めていく事になります。
当時のおでんは、確か、昆布が5円。ちくわ、ちくわぶ、ツジ、コンニャクは10円。げそ揚げ、ウィンナー揚げが20円で、タマゴが30円だったと思います。こずかいの少ない当時の子供達の事です。卵に手が出る子は一人もいません。みんな10円のおでんを一本買って、食べながら帰路につきました。
あの当時の夏は、おでんの温もりが欲しくなるような気候だったのでしょう。今年だと、丁度、今頃の気候、つまり彼岸の入りの頃の気候が、当時の夏の気候ということになります。
温暖化が現実の事として進んでいるのでしょうね。
中秋の名月は、おでんでやる、というのはいかがでしょうか。
なかなか乙なもんだと思います。