今日も暑い一日でした。
雑木林の中の気温は35度。
じっとしていても額から汗が流れおちてきました。
少し遅くなりましたが、今日は、高岡家の墓参りに行ってきました。
高岡家の墓は、里山民家奥の山の中にある古いお墓です。墓石には享保、宝永などの年号が刻まれています。江戸時代の初期から中期にかけてのお墓であり、その造りから、高岡家の繁栄ぶりをうかがい知る事ができます。
中でも観音様が瞑想されている姿を刻んだお墓はとても素晴らしいものです。
名のある仏師が丹精込めて彫り上げたに違いありません。
優しいお顔の観音様が右手を顔にあて、静かに瞑想されています。
観音様の右側には、「花・芳・?・春・童女」とお戒名が刻まれています。
童女とありますので、幼いお嬢さんのお墓なのでしょう。
「花・芳・春」という字からは、花のように美しく、春のように優しいお嬢さんだった事をうかがい知ることができます。
墓石の彫り物からも、お戒名からも、ご両親の娘への愛情が強く伝わってきます。
さぞ辛く、無念だったことでしょう。察するにあまりあります。
今更ながらですが、ご両親さまにお悔やみ申し上げるとともに、お嬢様のご冥福をお祈りしたいと思います。
その後、詳しく調べたところ、年号は「延宝8年(1680年)でした。戒名は、「花芳幻春 童女」でした。墓石には「南無阿弥陀仏」と刻まれていることから宗派は、「浄土宗」「浄土真宗」です。と言う事は、戒名ではなく「法名」でした。
訂正します。
birth事務局 | 2010年8月21日 15:42