山のふるさと村、通称「山ふる」。
秩父甲斐国立公園内にある有名な自然公園施設です。
先日、施設見学に行ってきました。
時々よその施設に足を運び、色々刺激を頂いてくるのも大切なことです。
自分たちの勤務地が東京の外れと言われることもありますが、とんでもない。
山ふるは限りなく山梨に近い。まさに"奥多摩の奥"にありました。
ビジターセンターに入ると、すぐにカウンターと情報ボードが目に入る位置に。
情報ボードの下には多数のセルフガイドが置かれていました。
これだけのセルフガイドを揃えるというのも、なかなか大変なことです。
センターに入ると、インタープリターの方がやってきて展示を色々紹介してくれました。
最近作られたという"カエル人生すごろく"。
手前にあるカプセルを開けると、例えば「ヘビに食べられた」などのカエルの様々な運命が書かれています。
楽しみながらカエルと他の生き物との関わりや、自然の事を学べるようになっています。このカプセルの中身はスタッフだけでなくジュニアレンジャーと呼ばれる、子供のボランティアスタッフが書いたものもあり、展示を参加型で作ると言う発想も面白いと感じました。
一通り展示を見学させていただいた後、ちょうどガイドウォークの時間になったので参加させていただくことに。
午前中の参加者は自分たちのみのため、ほぼ貸し切り状態。
この日のガイドウォークは、ビジターセンターの裏にある河原まで足を運び、川沿いの生き物を観察、捕獲したアメンボの色々な特徴を調べるプログラムでした。参加者3人だけでもインタープリターが一人ついてくれるというのは、なかなかの贅沢に感じます。
ビジターセンターに戻り、カウンターを改めて見ると、様々な貸出セットが目に入りました。
驚いたのはハンモックまで貸し出し可能なこと。
樹木の保護などの理由で、ハンモックの利用を制限している公園もあるかと思うのですが、ここではハンモックを使用する場所をある程度限定して貸し出しをされている様です。場所が変われば、公園の中でのルールも変わってくる。自分が当たり前と思っていることも、よその施設ではそうではない。些細な事ですが、そんな事を実感した瞬間でした。
山ふるの森でハンモックに揺られてみたい・・・。気持良いだろうなぁ。
展示だけでなく野外にも出て、回ってみることにしました。いくつかトレイルがあり、セルフガイドを片手に楽しめるようになっていました。
ぐるっと回った後に、再びセンターに立ち寄ったところ、再びインタープリターの方が「見せたいものがある」と、近くの池まで案内してくれました。
案内していただいた池の木をよく見ると、モリアオガエルの卵塊が!
インタープリターの方がカエルの音の出る楽器を鳴らすと、ちゃんとモリアオガエルが反応して鳴き初めるではないですか!
こんなに上手くいくものかと驚いてしまいます。山ふるのインタープリターは、生き物との会話が上手なのかもしれません。
長々と対応してくださった山ふるのインタープリターの皆さんには本当に感謝。
「これからもお互いの現場を見あったり、色々な施設に見学に行きましょう」と約束をして、山ふるを後にしました。
色々な現場に足を運び、学びながら、これからもレンジャーやインタープリターと少しずつ繋がりを作っていきたいと思った日でした。