狭山公園の中にある宅部池(ヤケベイケ)の水面に、「二の字」がたくさん浮かんでいます。
さてこれは何でしょう?
もう少し近寄ってみましょう。
実は、これは浮です。
この浮の下には、ブラックバスを退治するための仕掛けがぶら下がっています。
どういう仕掛けかと言えば、浮の下に四角いザルが取り付けてあり、このザルを巣と思ってブラックバスが卵を生んだ所で、ザルを引き上げて卵を取ってしまう仕掛けです。
なんでここまでするかと言えば、ブラックバスはとても大食漢で、在来の魚を食べつくしてしまうからです。琵琶湖では漁業に深刻な打撃を与えていますし、最後の清流と呼ばれている四国の四万十川でも被害は深刻です。
もともとブラックバスは、食用やゲームフィッシング用にアメリカから輸入された魚です。それが今や生態系を脅かす池や川のギャングとして扱われています。
ブラックバスの駆除は、日本の生態系を守るため、という大義名分はあるのですが、殺生は殺生。
正直、気持ちの良いものではありません。
それでも生態系は守っていきたい。
「すまん」という気持ちで駆除をさせてもらっています。
増やしてしまえば、殺さなくてはいけない命も数も増えてしまうので、これ以上、増やさないようにしたいものです。