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いずれあやめかかきつばた

2010年6月11日 /自然環境保全

昨日は、朝から青空が広がり、午後には夕立もありました。打って変わって、今日のようないつ降りだしてもおかしくない空模様。そろそろ梅雨の走りなのでしょうか。
いつの間にかクリの花が満開となり、辺りに甘い香りを振りまいています。

 

写真は、東村山市にある北山公園の菖蒲園です。
向こうに見えるのが八国山緑地。
朝露に濡れる花菖蒲を見ようと、朝からお客さんが来ていました。

あやめなのか、かきつばたなのか、いずれにしても見ごろを迎えています。今年は、春が寒かったので、菖蒲も花が遅れたそうです。今週末が見頃のピークだそうです。

 

 

20100611-1.jpg 

 

 
それはさて置いて、私が北山公園に行った目的は、下の写真。

 

20100611-2.jpgこれはアズマツメクサです。
アズマツメクサは、湿地に生える高さ2㎝程度の植物です。どこにでもありそうな地味な植物ですが、全国的に数が減っています。大阪府ではすでに絶滅し、栃木県でも絶滅が危惧されています。


 
ところが、北山公園の菖蒲園には、かなり多くのアズマツメクサが残っており、今日はその生育状況を見に行ってきました。
あまりにも地味で小さな植物なので、人々の注目度はゼロ。だけど、菖蒲の根元でちゃっかり生き抜いています。その逞しさ、健気さに心惹かれてしまいます。

 

菖蒲は観光資源として有効です。それゆえに菖蒲園が守られ、そのお陰でアズマツメクサが生きられる環境が提供される。
こんな自然植物の守られ方もありだし、ある意味、人と自然の共生の一つかも知れません。

 

菖蒲の花を撮影するカメラマンの横で、菖蒲の根元にレンズを向けながら、[がんばれよ」と、小さくて可愛い植物に声援を送ってきました。

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