公園内を歩いていると、むき出しになった地面にハハコグサが咲いていました。
小さな黄色い花を、白い綿毛のついた葉っぱが優しく包み込んでいます。
この様子を、母子に見たててつけたので「ハハコグサ」だそうです。
ハハコグサは、ペンペン草(ナズナ)、猫じゃらし(エノコログサ)、タンポポ、オオバコに並び、身近な植物の代表格です。わたしも小さな時からこの花の名前は知っていました。他の草と違って、葉っぱが可愛くフワフワしており、また、ハハコグサという名前も覚えやすかったからだと思います。
さて、ハハコグサの花言葉を知っていますか?
「いつも思う」です。
母と子の胸の内を言葉にするとこうなるのでしょう。
やさしく、そしてちょっと切なく心に響きます。
そんなハハコグサに対する思いを俳人の高浜 虚子は、こんな句に詠みました。
「老いて尚 なつかしき名の 母子草」
心がキュンとする名句ですね。
と、ここまで書き進んで「はっ!」と思いだした事が...。
「そういえば、今年の母の日に何もしていない!」
ひとまず、電話でもしておくか