1571年9月30日、日本仏教の根本と言われる比叡山延暦寺は、織田信長の軍勢により攻め落とされた。信長軍は、逃げまどう僧侶、子供を手当たり次第に惨殺し、建物はすべて焼き払った。攻め来る信長軍に対し、延暦寺の山法師も抵抗したが、奮戦むなしく戦火に散った。
延暦寺の山法師というのは僧兵のこと。
この山法師の姿に似ている花があります。
それが、「ヤマボウシ」です。
中央の丸い花穂を坊主頭に、 4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、 比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえたそうです。
今、多摩地域ではヤマボウシが見ごろを迎えています。
写真は、狭山公園のひと休み花壇にあるヤマボウシです。
街路樹としてすっかりお馴染みになったハナミズキも綺麗なのですが、もともと日本の山野に自生していたヤマボウシの方が、日本の風景に合っているように思えるのは欲目でしょうか。
白い頭巾のお坊さんのような花。
リズミカルでとても可愛い花です。
週末まで持ちそうなのでぜひ、見に来て下さい。