※サンフランシスコの研修を終えて東京に戻っていますが、
現地から報告できなかった記事を更新しています。
カリフォルニア大学バークレー校
(UC Berkeley)の正門から
南にまっすぐ伸びるTelegraph Avenueは、
60~70年代の学生運動を象徴する地域で、
かつてヒッピーと呼ばれる若者が
溢れていた時代もありました。
現在は、学生街として様々な店が立ち並び、
観光ガイドブックにも紹介されるような
にぎやかな通りになっています。
しかし、通りを曲がるとそこは静かな住宅街。
その一角にPeople's Parkという
緑豊かな公園があります。
もともとこの公園は、
UC Berkeleyが所有していた土地でしたが、
1960年代、この土地は市民のために使うべきだ、と
市民が起ち上がり、自ら木や花を植え始めます。
やがてUCと市民の論争になり、
1969年5月15日火曜日、当時のReagan知事は州兵を
送り込み、17日間占拠、死者1名、けが人約130名が
出る事態にまで発展しました。
5月30日には、市民は、3万人におよぶデモ隊をつくり、
非暴力で権力に対抗し続けます。
そして、ついにUCが降参。
市民が公園としての権利を勝ち取り、
People's Parkとして現在に至っています。
当時、UC Berkeleyの学生から始まった
Free Speech Movement(言論自由運動)が
市民の意識を変革し、自分たちの権利を主張する
パワーを市民に与えていた時代背景がありました。
People's Parkにおける市民と権力の戦いは、
"Bloody Thursday"と呼ばれ、
市民が公園を勝ち取ったという歴史として、
今の市民の意識にも根付いています。
こういった歴史一つ一つが積み重ねられ、
現在の市民活動の精神的背景をつくっています。
Berkeleyの街の本屋さんをのぞくと、
People's Parkは本になって紹介されていました。
※サンフランシスコ研修の現地報告は、
今回が最終回となります。
現地では、様々な方に出会い、
勇気・感動をたくさんもらいました。
今回出会えた方々とのつながりを大切にし、
これから自分の使命をしっかり果たして
いきたいと思います。
blog報告をご覧いただき、ありがとうございました。