短い期間でしたが、ニュージーランドへ行ってきましたので、いくつかご報告します。
最初は北島のクライストチャーチについて。「ガーデンシティー」の別名がある、緑いっぱいの街です。市内には740もの公園があり、最大のハグレイパークは165haもある、ニュージーランドを代表する都市公園です。
上の写真は朝7時のハグレイパーク。スズカケの大木の前を自転車が走っていきます。ものすごく大きな木がいっぱいあるのですが、入植者たちが植えた木は、基本的に樹齢が150年以下のはず。ヨーロッパよりも日差しがはるかに強いこの国では、木の生長が早いようです。
クライストチャーチは世田谷区の6倍の面積で、人口は同じく世田谷の約9割。もうほんとうに緑いっぱいの街!
市内を蛇行しながら流れるエイボン川は、美しい水と豊かな水量で、クライストチャーチの魅力を何倍にもしています。こんな平坦な場所で、これだけの水量がある川なんて!?日本でいえば、富士山の裾野に突如出現する柿田川かなあ?と思ったのですが、やはり遠いサザンアルプスに降った水が、市の郊外の泉から湧き出しているとのこと!羨ましいなあ!
川岸には固有種のクロアカツクシガモが。夫婦でぜんぜん色が違います。近づくと雌が逃げたあとに、雄がイギリス紳士のように胸を張りながら、ゆっくりと去っていきます。水鳥の種類はほんとに豊富でした。公園は生き物の生活の場にもなっていて、そこは人と生き物たちが出会える場でもある。
本当に身近な隣人として!
仕事柄、看板に目が行ってしまう!シンプルで分かりやすいですねえ。
すごくウキウキさせてくれるのに、媚びたかんじがまったくない。こういうセンスを東洋人は見習うべきだな。
このあたり植物園、博物館、大学などもたくさんあり、みな英国風の美しく統一された煉瓦作り。
朝8時くらいになると、公園の中や、周辺をたくさんの人がジョギングしたり、自転車で通勤したり。
こんな公園の近くに住んでる人は幸せだなあ。
最初にこれを見たときは、何か子供の遊具かと思ったのですが、腹筋を鍛えるための台だったんですね。
そうか!僕たちが管理している公園には、子どもの遊具はあっても、こういう大人のエクササイズ器具がまったくないぞ!
佐藤事務局長の報告でも、世界的に「Healthy park」というのが都市公園のキーワードになってるのに!(Healthyにはいろいろな意味があるようですが)、こういうのを公園内にいくつか設置すれば、利用の幅がもっと広がるかもしれないし、公園が単に「遊びに行く場」ではなく、生活の一部としてもっと機能していくかもしれない!休みの日に行くだけではなく、毎日の生活の中で機能する公園。都市生活の中核となる公園!
単純なことだけど、目から鱗の気分でした。
早起きしてハグレイパークを歩いてよかった!
これからニュージーランド情報、何件かお届けします!(レンジャー部 蜂須賀)