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鯉のぼり疾走事件

2010年4月24日 /里山民家だより

今をさかのぼること、2年前の今頃。
鯉のぼりを飾ろうと、ポールを立て、「いざっ!」という時になって、

「お父さんと子供がいない」

と、青ざめたスタッフからの報告。


「えっ!」「良くさがしたの?」
「吹き流しと、緋鯉と、もう一匹の子供はいるんですけど!」
「どっ、どういうこと?」

 
人呼んで「鯉のぼりの父子失踪事件」

 

100425-koi.jpg 

 

スタッフ総出で、部屋の隅から隅まで探したが、やっぱり父と子供はいない。
取りあえず、緋鯉ともう一匹の子供鯉だけでも飾ってみたが、やっぱり、黒いのがいないとしまらない。


万事休す。
慌てて、ネット通販で鯉のぼり一家を発注。
事なきを得た事がありました。

 

その後、失踪していた父と子供は、湯殿にいた事が判明。
まあ、だいぶ使い込んで、口のあたりがほつれて、いつ、自由飛行してしまうか分からない状態だったので、結果OKのお咎めなし。


という事情があり、NPO birthは、環境緑地系のNPOでありながら、自前で鯉のぼりを所有している珍しい団体となりました。 

 

鯉のぼりと言えば、パカーっとデッカイ口を開けて、青空の中を、ピラピラと泳いでいるあの勇壮な姿が気持ちいい。いつ頃から飾られるようになったかと言えば、江戸中期から。庶民が考案したそうです。

とりあえず、高いところが好きで、パカーっとして、あっさりしている江戸っ子らしい発想ですよね。 

「江戸っ子は、五月の鯉の吹き流し、口先ばかりではらわたはなし」
皐月のカラッとした青空を背景に、な~んも考えなしにでっかい口を開けて泳いでいる鯉。

 

「いろいろと複雑な事で思い悩んでいるあなた。
鯉のぼりのまぬけな姿を見に来ませんか?
スカッとしますよ。」

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