ゴールデンウィークの頃、松の梢で「ムゼームゼー」と鳴いているセミをご存知ですか?
「ハルゼミ」です。セミっていうと夏というイメージがあるのですが、春に鳴くセミもいます。
このセミ、声はすれども姿は見えず。
まず、姿を見る事ができません。
なぜかと言えば、見えないように生きているからです。
どういう事かと言えば、
まず、日が差した時にしか鳴かない。
鳴く場所が高い松の梢。
つまり、鳴いているな、と松の梢を見上げても、日差しが眩しく、さらに、松葉がテカテカ光っていて、とても何か見えるような状況ではないのです。
では、見えるとすればどんな時なのか。
もうそれは偶然の成せる技で、背の低い松の枝に止まってくれた時と、弱って地面に落っこちてきた時くらいです。
最近は、松枯れの影響で、松林が少なくなり、このセミの生息も危ぶまれています。
なんか手を打たないと、本当に見えないセミになってしまいそうです。
今年もそろそろハルゼミの季節です。
初鳴きはいつかな?