会議3日目は、なんと42種類の分科会が開かれました!
こんなにあると、どこに行こうかと迷ってしまいます。
今回の会議には、健康関係の団体や研究者がたくさん参加しています。
そこで、そちら側の視点で話題提供している分科会に参加することにしました。
まずは、オーストラリアのメンタルヘルスの研究者、ロー氏による実践報告です。
「フィーリングブルー?アクトグリーン!」というタイトルのとおり、
「ブルーな気分なら、緑の中で活動しようよ!」
というキャンペーンについての話題でした。
ロー氏によると、オーストラリアでは、現在5人に一人が心の問題を抱えているそうです。これから2020年にかけて、世界的にも大きな健康問題になってくるとのこと。肥満の次は、心の病気とも言われています。
これを予防するには、生きがいを持って活動すること、コミュニティとつながることが大切です。
そして、特に自然の中で活動することがとても効果的だということがわかってきました。
そこで行っているキャンペーンが
「act(行動を起こす)、belong(所属する)、commit(参加する)」です。
☆actは「公園を散歩すること、川のほとりで本を読むこと、ペットと過ごすこと・・・」、
☆belongは「友達と湖にピクニックにいくこと、自然公園に友達と遊びに行くこと、ハイキンググループに参加すること・・・」、
☆commitは「植樹のグループに参加すること、身近な公園でボランティアに参加して花壇をきれいにすること・・」と言った例をあげていました。
タイトルも、この3つの段階も、とってもわかりやすくて、人々に伝わりやすいコンセプトです。
さまざまな広報媒体を使って、キャンペーンを打っています。ホームページもおしゃれです。
http://www.actbelongcommit.org.au/
さて次は、日本から参加の、日本医科大学の李先生のお話を聞きに行きました。
いったいどんな話題かな・・と思っていたら、「森林浴」の効果!でした。
埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園が調査場所として取り上げられていました。
森林浴をしたあとに、実際に血液検査をして、生態免疫機能が高まるという結果が出されています。
森林浴が、国際会議で発表されるテーマになっていたとは・・。
李先生は日本に20年以上暮らしているそうで、NPO法人森林セラピーソサエティというNPOの理事もされているとのこと。http://www.fo-society.jp/
李先生はとても気さくな方で、森が大好き!この出会いをきっかけに、新たなネットワークをつくっていけそうです。
さて、この会議では毎日ランチが提供されます。
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午前中の分科会が終わると、ホールがこんなににぎやかになります!
メニューはその日によって違います。この日はタイ料理でした。
これがとってもおいしい~!のですが・・
実は、参加者は「食べる」よりも「しゃべる」ほうに忙しいのです。
ランチやコーヒーブレイクタイムは、ほかの参加者と話すチャンスですから!
みんな、こぞって声をかけあい、情報交換をしています。
これも国際会議のだいご味ですね。