今から30年ほど前、友人から一本のカセットテープを手渡されました。
「聞いて。さくらのいい曲入っているから」
友人の話によれば、ラジオから録音した曲で、題名も、歌い手も分からないとのこと。
唯一の手掛かりは、京都のライブハウスで歌っている人らしいという事だけでした。
一本のさくらを巡る物語を朴訥な語り調子で歌いあげるその曲に心惹かれました。
一体誰が歌っているのだろう?
当時は調べようがなく、そのまま長い月日が流れてしまいました。
ネットもなかった時代、京都のライブハウスで歌っていた人だけでは、探しようがなかったのです。
ところが、つい最近、やっとのことで作者を見つけ出しました。
覚えていた歌詞をインターネットで検索してみると、ひっかかって来ました。
「4月のはじめは夕暮れのころ、風があんまりなまめかしくて~」
曲の題名は、「さくら吹雪」.
歌っているのは豊田勇造という人でした。
関西のライブハウスを中心に1970年代から活動をしている方で、メジャーデビューこそしていないものの未だ現役。さくら吹雪は1976年に発表されていました。
さっそくネットでCDを取り寄せ、30年ぶりに聞いてみました。
当時は、弾き語りのこの曲をちょっと古臭いと感じていたのですが、
なぜか、今聞いてみると新鮮な感じを受けました。
さくらが満開の頃、ひとりで散歩をしているときに思いだすmy桜ソングNO1.
「さくら吹雪」
さて、あなたの「さくら曲NO1」は、どんな曲ですか?