2月28日(日)。
SF研修4日目は、まずはサンフランシスコのダウンタウン(中心街)へ。
Powell駅で降りると、ビルが立ち並ぶショッピング街に出ます。
ショッピング街から通りを何本か過ぎると、
そこには貧困層が暮らす街があります。
これがサンフランシスコの現実です。
そんなサンフランシスコのダウンタウンで30年以上に渡り、
彼らの自立を支援してきた教会が今回の目的地です。
この教会では、性別、年齢、人種を問わず、
貧困、人種差別、麻薬、エイズなどに苦しむ
すべての人々を受け入れて支援活動を行っています。
全米でも"リベラルな教会"として知られ、
毎週日曜日のゴスペル礼拝には、
観光客が参加することもできます。
開始時刻より早めに教会に着いたつもりでしたが、
席はすぐに埋まって満席状態。
始まる前から熱い熱気が教会にこもっているのを感じます。
そして、多様な衣装をまとった多様な人種の歌唱隊が
登場して歌い始めると、参加者もみな一緒に歌い始め
教会はまるでコンサート会場へ。
隣の席や前後の方とハグをして参加者が一体となり、
思いっきり歌って踊って楽しみます。
中には涙を流す参加者の姿も。
そして、教会のメッセージは、
「自分の場所で自分のできること"LOVE"をしよう!」
私たちは、所詮東京から来た観光客であり、
本当の意味で彼らの言葉を理解することはできません。
ただ、このゴスペル礼拝の背景には、
まだまだ大勢の社会的弱者が暮らしている現実があることを
否応なしに突きつけられ、
またその現実に立ち向かっていく人々の
エネルギーの強さを感じずにはいられませんでした。
私たちには一体何ができるでしょうか?
①小さな声を聞き取る感性を磨き、
②声なき社会問題に気づき
③こんな問題がある、と声を大にして社会に訴え、
④仲間を募り行動を起こす
たぶん、NPOというのは、そんな社会的存在だと思います。
NPO birth | 2010年3月 2日 09:39