公園にいつも来てくれている保育園の子たちに、卒園の季節が来ました。
子猿のように野山をころげ回り、パンツで田んぼに入り、木いちごをつまみ、
落ち葉を巻き上げ、また走る!里山の自然が大好きな子どもたち...
これは3年前の冬、いっしょに遊んだときの写真。
僕が落ち葉の中へ入ると、女の子がすっと添い寝をし、男の子は大好きな
親友にするように、僕の肩を抱きました。
自然の中でいっぱい遊んだことを忘れないでね。
小学生になっても、大学へ行って、会社へ入っても、お母さんになっても、
外交官でも、総理大臣でも、小さな工場で働いても。
先生が見せてくれた、ザリガニのお母さんのお腹に、赤ちゃんがいっぱい
いたことを忘れないで。
自然の中に、命がたくさんあったことを忘れないで。
ウグイスカグラの赤い実の、優しい味を忘れないで。
でも、もし忘れたと思っても、それは君たちの心の引き出しの、一番奥に
ちゃんとあって、それが君たちが行く道を、必ず明るくするでしょう。そし
て何か悲しいことがあっても、自分の引き出しを満たしてくれた、先生や、
友達や、この里山の生き物たちを思い出せば、悲しさは優しく溶けだし
て、またがんばることができるでしょう。
また時々は、ここに遊びに来てください。
みんながまた来てくれたとき、がっかりすることがないように、僕たちは
ここを守っていますから。
レンジャーのはっちい隊長より
小さな引き出しを、いっぱいに満たして、保育園を出ていく子どもたちへ