スタッフブログ

スタッフ紹介
スタッフ&インターン募集中
スタッフブログ
リンク

スタッフブログ

  • HOME  >  
  • ブログ  >  
  • SF現地報告7. カリフォルニア科学アカデミー

SF現地報告7. カリフォルニア科学アカデミー

2010年3月 3日 /研修報告

3月1日(月)。

SF研修4日目です。
今日はGolden Gate Parkに向かい、
カリフォルニア科学アカデミーを見学しました。

Goiden Gate Parkは東西5km、南北800mの長方形で、
広さは日比谷公園の約28倍。
造成された公園としては世界一の広さを誇ります。

 

 

DSC00681.JPGこの公園には、スポーツ施設や美術館、博物館も
充実していて、今日訪れる科学アカデミーは
2008年9月にリニューアルしたばかりの博物館です。

P1200944.JPG

 

カリフォルニア科学アカデミーは、
150年以上の歴史をもち、
環境に配慮した"グリーン"な
施設としても注目されています。

 

世界の熱帯雨林、アクアリウム、アフリカホール、
プラネタリウムなどが主な展示施設になります。
他の博物館に比べ、決して大きな建物とは
言えませんが、スペースを効果的に活用して
とても内容豊かな展示を行っています。

 

例えば、「世界の熱帯雨林」のドーム展示では、
地上部から樹幹部へと、
木々を囲むように通路が螺旋状に続き、
各階層から木々や花、ドーム内を飛び交う
様々なチョウや鳥を観察することができます。

 


R0020205.JPG

 

樹幹部の高さからエレベーターで地下に降りると
これまで見ていた熱帯雨林の水中トンネルに入り
魚の泳ぐ姿を下から眺めることができます。
つまり、地上→樹幹→水中と立体的に巡りながら
世界の熱帯雨林の木々や生き物に触れることができる
構造になっています。

  

R0020243.JPG

 

このまま地下のアクアリウムへと続き、
アマゾンや北カリフォルニア、フィリピンの珊瑚礁の
生き物が水槽に並びます。
大型水槽では人工的に波を起こし、明るい光を入れており、
そこを泳ぐ魚の姿を見ていると、
まるで自分が海に潜っているような気持ちになってきます。

 

R0020282.JPG
ただ魚を見せるだけでなく、
そこに関わっている人の声を聞く展示もありました。
例えば、フィリピンの海では、調査する人、守る人、
保全する人、マングローブの苗を植える人など、
様々な立場の人がいて、その声をスピーカーから
実際に聞くことができるというものです。

 R0020274.JPG


その他、進化の歴史や、アフリカホール、
プラネタリウムなど、ここでは紹介し切れないほど
魅力的な展示がたくさんありました。
展示物のところに寄付者のプレートが付いていたり、
進化の歴史では人間の多様性についてもしっかり
触れていたりと、アメリカらしいものも見られました。

 
R0020337.JPGカリフォルニア科学アカデミーは
世界的にも大変有名な博物館ですが、
今回初めて行ってみて感じたことは、

 

①「自然科学」をいかに市民、子供たちに伝えていくか、
②生き物をなるべく自然に近い形に見せて、
現地といかにつなげられるか、

 

その熱意と工夫、そこにかけられる予算規模が
他と全く違うのだろうということです。

 

それは、150年という長い歴史の中で、
市民の想いや誇りを反映してきた結果であり、
単に展示技術を持っているだけでは
すぐには真似できないものなのだと思いました。

birth-bstaff |  comments(0) |  trackbacks(0)

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL

http://www.npo-birth.org/mt/mt-tb.cgi/322