教会を後にし、午後はMission地区に移動。
ラテン系のコミュニティが多く存在する場所で、
まずはメキシカン料理のお店で昼食です。
Mission地区には、ラテン系の壁画アーティストが多く住み、
多数の壁画アートを見ることができる場所として有名です。
日本では落書きとして消されてしまう壁画が
アートとして街のいたる所で見られ、
現在は600以上の壁画が存在します。
壁画アートが街に増えることで、
落書きや犯罪の防止にもつながっているそうです。
今回は、地元で開催されている
ガイドツアーに参加しました。
人種差別や戦争といった大きなテーマから
家族の絆や生死、日常生活のテーマまで、
彼らの様々な主張をカラフルな壁画から
ストレートに感じることができます。
特に、現在の生活と母国(ルーツ)に密着した壁画は、
白人社会という現実が未だに
根強く残っていることを教えてくれます。
壁画の中には子供たちが書いたものもあります。
壁画アートが教育の一環としても
取り入れられているそうです。
過去の歴史ではなく、
今も続いているこの社会の現実を
壁画文化として次の世代に残そうとしています。
ガイドさんが最後に案内してくれたのは、
カラフルな壁画に囲まれた小さな公園。
かつてドラックなどの犯罪の温床となっていた公園が
5年前に地域の住民の手によって生まれ変わりました。
たくさんの子供たちが元気に遊び回る
コミュニティの場所となり、
ゴミ等の処理を市が行う以外は、
地域住民によって公園が管理されています。
壁画アートによってコミュニティが再生し、
子供たちの笑顔が増えていく。
壁画文化によって街が豊かになっていく姿を
子供たちが教えてくれた気がしました。
なるほど!
子供たちが楽しそうに遊んでいるという事は、
豊な街であるという証拠であり、
それを支えているのが壁画文化か。
ありがとう。
勉強になりました。
それはそうと、メキシカン料理ばっかり食べ
ていない?
NPO birth | 2010年3月 2日 19:56
宮廷芸術になっていった絵画や音楽を、民衆に戻したということで、20世紀のアメリカの果たしたことは非常に大きかったですね。これなんかラスコーの壁画を思わせるような、生活との「真近さ」がある。
で、そういうことがいま、とても新鮮に力を発揮しているということ、そのキーワードは「多様性」なんだと思います。「地域の力」とか、「市民の力」などとも言いかえられる。
もともと人種が多様だった国だから、やはり根源的な部分で、自分たちの心の叫びみたいなものを、多様な形で出していくことになる。これがアメリカの、現代から未来へ、大きな力を発揮する原動力のひとつだと感じます。
食物の大量生産、大量消費みたいなところ、その他アメリカの一元性というか、薄いところも感じることは多いですが。
日本だと、な~んとなく一つみたいで、古いものも薄まっていくような感じがあります。
自然を見つめ、人を見つめ、ガツンと濃いもの、生きる力のようなものを活かせていけたらいいですね。
そういうことがなく、日本でもアメリカみたいに壁画やろうよ!だけ言ったら、薄くなるでしょうね。
多様性とは、生きることの、奥底の力を活かすこと。
はっちい隊長 | 2010年3月 4日 10:27